美容院の疑問

ヘアカラー中はなぜ息苦しいのか?その理由を美容師が解説します。

美容院でヘアカラー施術をしてもらっている最中、薬剤の強烈な臭いが辛かった、息苦しかった経験はありませんか?

匂いに敏感な方ならきっと誰もが経験ある事でしょう。

そりゃそうです、あんな臭いは日常生活で嗅ぐことはそうそうありません。

私は美容師として11年間もこの業界に携わっているものですから、もうあまり何とも思わなくなってしまっているのですが…慣れって怖いですよね!笑

実はあのツンとするキツい臭いは、カラーリングされているあなたの髪の毛にとって非常に重要な意味が込められているのです!

そこら辺を今日は詳しく解説していきます!

美容院のヘアカラー施術はなぜ匂いがキツいのか?

アンモニアが原因である

みなさんは学生時代に理科や化学の授業でアンモニアという言葉を耳にした事はありますよね?

あの強烈な臭いを放つ薬品です。直接嗅ぐと危険なため、手で仰ぐようにして嗅がなければいけないと教えられた記憶があるのではないでしょうか?学生時代の懐かしい思い出ですよね!

ヘアカラー剤にもそのアンモニアが混入されています。これがキツい臭いがする原因です。

このキツい臭い、髪にすごく悪そうだと思いませんか?!

『大丈夫かな?傷まないかな…』と心配になる方もいるのではないかと思います。そりゃそうです、あれだけツンとする臭いを放ってたらきっと髪にとってものすごく有害な物を扱っているのではないかと思うことでしょう。

しかし、大丈夫です。

あの強烈な臭いは

髪にとって優しいカラーを使っている証拠なのです。

臭いがキツいカラー剤が髪に優しい理由とは?

そもそもヘアカラーというのはアンモニアによるアルカリ剤の作用でキューティクルを膨潤し開かせることで、髪の内部に色素を浸透させて発色させます。

やや強いアルカリ性の溶液なので、皮膚についたり眼に入ったりしないよう気をつけてください。ゴム手袋をする、メガネやゴーグルをかけるなどするとより安心です。

強い刺激臭があり、まともに吸い込むと失神することもあります。蒸気を吸い込まないよう、風通しの良いところで作業してください。

揮発性なので、密栓して冷暗所に保管してください。

引用元:石鹸百科

上記の参考分にも記載してある通り、アンモニアというのは臭いが非常にキツくてなおかつ揮発性なので、お客様からしたらとても息苦しく感じてしまうのですが

逆に言えば強い臭いを発している間は毛髪の外にアルカリがどんどん揮発しているので髪の毛にはダメージが少なくなるという事になります!

なので

ヘアカラー中の息苦しい臭いは決して髪の毛にとっては有害なものではないと認識してほしいのですが

ところでみなさんは市販のカラー剤を使った事がありますか?

商品の外箱にフルーティーマリンの香りとか謳ってキツい臭いが少ない事を称している物がありますが、

あれは同じアルカリ剤の中でもモノエタノールアミンというアンモニアよりも揮発が少ない成分を使用しているため、臭いが弱いのです。

医薬部外品原料では「モノエタノールアミン」「MEA」と表示されることもある成分です。

アミノ基とヒドロキシ基を持った有機化合物で、アンモニア臭のあるアルカリ性の液体です。

酸化エチレンとアンモニアによって得られる成分で、体内に存在するリン脂質の成分でもあります。

揮発性がないので臭いが弱いのですが、髪に浸透すると残りやすく数週間キューティクルが開いたままになるので、髪へのダメージは大きくなります。

引用元:Re:color

上記の文章にも記載がある通り、同じアンモニア臭のあるアルカリ剤なのですが

モノエタノールアミンを含んだ市販のカラー剤は通常のカラー剤と比べて臭いが弱い。つまり揮発性が無い。

結果的に髪の毛を傷ませてしまう事になるのです。

通常のヘアカラーが息苦しくてどうしても耐えられないあなたへ勧めるメニュー

ヘアカラー中の強烈な臭いは髪の毛にとって負担が少なくなるよう設計された安全なものだとわかっていたとしても

どうしても耐えられん!!という人もいるでしょう。

そんな方のためにアルカリの作用が無いヘアカラーメニューを紹介します。

カラーバター

内容成分の90%がトリートメントでできているため、カラートリートメントと称される事もあります。アルカリ剤が入っていないため、現在の明るさよりもトーンを上げる事はできないが、

  1. 傷まない。むしろ手触りが良くなる。
  2. 市販でも気軽に購入できるため、やろうと思えばセルフでも染める事ができる。
  3. アンモニア臭のようなキツい臭いは全くない。

というメリットがあります。

色のバリエーションも豊富に用意されているため、元の髪の明るさが明るいほど様々な色を入れる事が可能。

ヘアマニキュア

長年白髪染めをされるお客様から愛されているカラー剤の代表格です。特徴として

  1. 弱酸性のカラー剤であるため明るくする事はできないが、全くと言っていいほど傷まない。
  2. 臭いが少ない。
  3. 毛髪表面をコーティングするように染めるため、仕上がりにツヤが出る。

というメリットがあります。

ヘアマニキュアはあくまで髪の表面に色素を付着させているだけなので、色持ちが悪いところが弱点である。

ヘナ

100%植物由来で作られているため化学染料を避けたいお客様から絶大な支持を受けている白髪染めやダークトーンに特化したカラー剤です。

  1. 天然成分の人体に優しい成分で作られているためアレルギーが全く無く、アルカリによるキツい臭いも、もちろん皆無。
  2. 活性酸素除去、抗炎症効果、鎮静効果など健康を気にする方にとって様々なメリットがある。
  3. 毛髪内部を補修するトリートメント効果も期待できる。

という特徴があります。

ヘナカラーをする際の注意点!

ヘナカラーは天然由来で人体への悪影響も少なくアルカリによる臭いも無いと前述しましたが、実は全部が全部そうゆう物ではなく

化学染料を用いたアルカリヘナを使用している美容院も多数存在するので十分にご注意ください。

日本は海外のようにオーガニックの認証機関が存在せず、自然由来の製品に関しては基準が非常に曖昧です。

内容成分の1%程度しか自然由来の原材料を含んでいないのにも関わらずオーガニックを称している事も多々あります。

ちなみに

私は純正のオーガニック農法で製造しているヘナカラーのメーカーを一社だけ知っているが

そのメーカーのヘナは臭いが全然キツくないです。

私も実際に本当に臭いがキツくないのか自宅で検証してみましたが

キツくないどころか緑茶のような優しい香りがします。

その時に使用した様子を下記の別記事にまとめてみたので興味があれば一度読んでみてください。普段から白髪染めをしていたり髪色をダークトーンで統一している方で美容院のヘアカラーの臭いがキツくて苦手だという方には参考になるかと思います。

https://hairmakesoichiro.com/pia-henna-test/

まとめ

ヘアカラー中は、なぜ息苦しいのか?

ヘアカラー施術中のキツい臭いの正体はアルカリが揮発して発生するアンモニア臭が原因だが、実は髪の毛の負担を少なくするように意図して設計されている。

臭いが少ない髪に優しいカラー剤の例として

カラーバターやヘアマニキュア、ヘナカラーなどが挙げられるが、純正のオーガニックではない化学染料を用いたアルカリヘナも存在するため、注意が必要である。

いかがでしたか?

ヘアカラー中の息苦しさは決してあなたにとって害があるものではありませんが、最後に一つだけ私からアドバイスさせてください!

妊娠中の方でつわりなどが頻繁に来る女性は息苦しいと感じたら無理をせずに申し出ましょう。

結論からいえば、妊婦さんが美容院へ行くのは基本的に問題ありません。カットはもちろん、カラーやパーマもOKです。カラーやパーマ剤が頭皮から浸透して、赤ちゃんに悪影響を与えるかも……これは今のところ、医学的に根拠がないようです。だけど、妊婦さんごとに状況や体調は異なります。美容院に行く前には、必ず担当の産婦人科医に相談するとともに、美容院にも妊娠中であることを伝えておきましょう。

引用元:Hotpepper Beauty magazine

匂いに敏感になる人もいます。美容室はいろいろな匂いが混ざっているので、気分が悪くなる場合も考えられます。

引用元:E PARK

上記の記載のように胎児に直接の影響を与えてしまう事はありませんが、気分が悪いまま我慢していると吐き気を催してきたりする恐れがあります。

美容院のヘアカラー施術は約1.5時間〜2時間の長丁場でもあります!できるだけ快適に過ごしたいですよね!

ちなみに

今回この記事を読んでくれている人の中には、ヘアカラーというよりかは美容院の匂いそのものがキツくて苦手だが定期的に仕方なく白髪染めをしに行っているという方もいるかと思います。

そんな方のために私からキツい匂いが全くしない自宅で簡単にできるヘアカラーについてのお話も下記の記事でさせて頂きました。

https://hairmakesoichiro.com/self-grayhairdyeing/

参考にしてみてください!

それでは、また☆