
【美容院で使用していたタオルが臭い】
通常お客様はお金を払って施術を受けているはずなのに
このような信じ難いクレームをチラホラ聞く。
気のせいなのでは?と思う方もいるだろう。
しかし
実際は臭いタオルを使用しているサロンはたくさんあるのだ。
【なぜ、タオルから変な臭いがするのか?】
それについて、幾多のサロンでの勤務を経験してきて裏事情に熟知している私が詳しく解説していきたいと思います。
美容院のタオルが臭いと言われてしまう理由とは?
お客様の頭を拭いたり首に巻いたりするタオルは衛生上非常に気を使わなければいけないのが鉄則だが、実際そうなってしまうサロンはそこに関してとても意識が低い。
その理由としては大体以下の2つの事が挙げられる。
その店に乾燥機が無い

常識的に考えて洗剤や柔軟剤、衣類の漂白剤を使用してタオルを洗濯機に回しているのに【臭い】なんて事はありえないのですが
これはタオルの乾燥工程に問題があるとしか考えられません。
つまり
生乾きのような状態でタオルを保管している事が原因として挙げられるのだが
なぜ、そのようにしてしまっているかと言うと
その店に乾燥機が無い可能性が高い。
なので
日当たりの悪い日干し、もしくは室内干しなどで十分な乾燥を得られず洗濯したタオルをたたんでしまっているのだ。
これは
新宿や池袋など都心部のサロンに多いのではないかと思います。土地柄デパートやオフィスなど高層ビルが建ち並ぶ中、美容院も雑居ビルの8階など狭い場所で営業しているところが多い。従業員が休憩するためのスペースもろくに確保できずに非常階段でご飯を食べる事を余儀なくされている店も多い。乾燥機を置く場所を確保するのも難しいのかもしれない。詳しくは下記のリンクにも書いたので読んでみてもらいたい。
私がかつて勤めていたサロンでは洗濯機はあるが乾燥機が無いという環境で
洗ったタオルを非常階段の踊り場に干し竿を置いてそこで自然乾燥させていた。
天気が良い日は問題無いが
雨の日は水浸しになってしまうため干せないし曇りの日でも営業時間内には乾ききらない。
しかも一度に50枚くらいしか干せないため、その日洗濯したタオルを全て日干しさせる事は時間的に不可能だ。
他の干しきれなかったタオルをどうしているかと言うと
営業後に美容院の店内のイスや鏡の上、シャンプー台などに適当に広げて翌朝の営業前まで自然乾燥させる。
これが大抵、生乾きのまま終わってしまうので臭いの原因となってしまうのだろう。
タオルが臭いというクレームが出ている店は大体このような衛生的にあまりよろしくない洗濯の仕方をしているんじゃないかと思う。(私が働いていたサロンでは奇跡的にそれについてクレームは出なかった)
ちなみに
タオルを全てリース業者からレンタルするのはとても費用がかかるため
とにかく洗濯して無理矢理にでも干して再利用している店は多いだろう。
使い回しにしているから

私はアシスタントの時期から色々な店を転々としていた経歴があるので美容院の裏事情にはかなり詳しいが
なんと全国展開している大手美容院(安売り店ではない)でも一度使ったタオルを洗わずに再利用しているところはザラにある。
名前は伏せるが、美容業界ではかなりの歴史を誇る有名サロンなので、あなたも一度行った事があるのではないかと思うが
某有名サロンは全店舗で経費を削減するために【再生タオル】と称して
カラーやパーマなど薬液がついたもの以外は全て
洗わずに自然乾燥させて再利用しているのだ。
おっさんの頭を拭いたビショビショのタオルも
ホットキャビンに入れてあるスチームタオルも
何度でも再利用する。
営業終了後にアシスタントが毎日適当に
【このタオル、まだ使えんじゃね?】と判断したものが翌日の再生タオルの選抜メンバーとして選ばれるのだ。
よく、【くせぇ!!!】とお客様からクレームが来なかったものだ。
というか、まず
衛生面で完全にアウトだと思うのだが不思議とそこに関してクレームが来た事はなかった。
ちなみにその会社は全店舗共通して洗濯機も無いため
シャンプークロスも全部手洗い。
毎日洗っているわけではなかったのできっと雑菌が繁殖しまくっていた事だろう。あれは臭くて仕方なかった。
私の知らないところでも
この【再生タオル】を使用し経費削減している店は山ほどあると思う。
あなたが思っている以上に美容業界は衛生的に汚いところだ。
まとめ
なぜ美容院のタオルが臭いと言われてしまうのか?
- 雑居ビルに入っているような狭い美容院では乾燥機を置くスペースもろくに確保できないため室内に無理矢理干して自然乾燥させているため。
- とことん経費を削減している美容院ではカラーやパーマに使用したタオル以外では何度でも再利用するため、必然的にめちゃくちゃ臭くなる。
いかがでしたか?
これが美容室の裏事情であり現実だ。
低俗な美容師は
お客様から見えないところでは何をやっても問題無いと考え
あの手この手を使って節約しているのだ。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
またお会いしましょう!それでは☆