髪の悩み

前髪を抜く癖はどうしたらやめられるのか?

美容院で働いていて色んなお客様の頭を見ていると、たまに髪の毛の一部分がむしり取られたような跡になっている人を見かけます。

それも前髪が多い。

あきらかに自分自身でやってしまっているのだとは思いますが

一体なぜこんなことをやってしまっているのか?

そしてそれを解決していくにはどうするべきなのか?

今日は美容師としてメンタル面を考えたお話をしていきたいと思います。

そもそも、なぜ前髪を抜いてしまうのか?

白髪を見つけた時やムダ毛の処理をする以外の目的で好き好んで自分自身の髪を引き抜く人なんていうのはまずいません。

これは確実に心の病から来ているもので、抜毛症という名の病気です。

慢性的な強いストレスや何かに対しての不満が募りに募った時、衝動的に発散する矛先を自身の前髪を引き抜く行為に当ててしまい、それが癖となってしまう事から来る心の病気。これは一種の自傷行為ではありますが当の本人からすれば一時的な快楽につながるそう。

何が問題なのか?

ここで私が美容師として一番心配していることは

自力で無理矢理髪の毛を引きちぎる行為というのは頭皮に存在する髪の毛を生成するための毛母細胞に強い負荷がかかり傷をつけてしまう恐れがあるということ。これは後々どうゆう悪影響を及ぼすかというと

若いうちならまだ大丈夫かもしれませんが、ある程度年齢を重ねると段々と毛母細胞自体に髪の毛を生み出す力は衰退していきます。そんな中でこの自傷行為を繰り返し行なっているとその一部分だけ髪の毛が生えてこなくなる可能性があるのです。

綺麗でハリのある髪の毛はあなたの人生において、自分に自信を持てるかどうかがかかってくる重要な部分。たかが髪の毛ではありません。人間にとって髪の毛は命と同じくらい大事な物です。早急に対策を打つ必要があります。

前髪を抜く癖をやめたい。私が美容師としてあなたに提案できること。

悩みやストレスは自分の中だけで解決しようと思っても中々難しい。溜め込めば溜め込むほどに辛くなっていきます。決してこれはあなたのメンタルが弱いという事ではありません。人間の本質がそうゆうものなのです。

あなたの身近な場所に辛い気持ちの吐き口はありますか?

まずあなたがやるべき事はどんな些細な事でも何でも言葉に発して、その話を聞いてくれる相手、頷いてくれる相手を見つけてその人にぶちまけてください。悩みが解決するしないに関わらず、言葉として発する事で気持ちが楽になることが少なからずあるはずです。

友達がいないのであれば心療内科に行きそこの先生に聞いてもらうのもいい。ネット上で知り合った顔も知らない同じような悩みを抱えている仲間とチャットをするとかでもいいじゃないですか。

とにかく1人で抱え込まずにオフラインでもオンライン上でも良いので誰かと接しましょう。

少しずつでいい。他に夢中になれる事を探しましょう。

前髪を抜いて発散してしまう行為をまずは他の方向に軌道修正させなければいけません。

趣味を見つけたり夢中になれることを探すのは簡単なようで意外に難しいですが、諦めず探していれば必ず見つかります。

私の場合は根っからの仕事人間で、美容師という仕事は過酷だけど非常にやりがいがあって楽しかったから11年間もやってこれたわけですが

どうしても美容師以外に夢中になれる楽しい何かが欲しかったので今まで色々な物事に挑戦し、のめり込もうとしてきましたが中々見つからず諦めかけていたところ

ふとしたきっかけでネット上のサーフィンスクールのサイトを見つけ興味本位で始めてみた結果

見事に週に一回の楽しみ。憩いの場となりました。毎日都心の人混みに揉まれて生活している中、海の中で運動をするというのは非常に体力を使い全身の血行が良くなるので知らず知らずのうちにストレスの発散になっていたのです。

これは別にあなたにサーフィンを始めた方が良いとか言ってるのではありませんが、

運動は溜め込んだ不安やストレス、不満をエネルギーとしてぶちまけるのには絶対に良いです。間違いありません。

まとめ

前髪を意識的に引き抜いて発散してしまう行為は抜毛症という強いストレスや不満から来る心の病。少しずつ改善の方向へと向かわせるためにやるべき事は

  1. どんな些細な事でも気軽にぶちまけられる吐き口を見つける。身近にその相手がいないのであれば心療内科の先生でもオンライン上で知り合った人でも何でもいいので、とにかく言葉として発する事。
  2. 前髪を引き抜く行為を他の熱中できる趣味などに向けるよう少しずつ軌道修正していきましょう。特に運動はエネルギーを消費し全身の血行を良くするため発散という目的には最適。

いかがでしたか?

私は精神科医ではないので【こうすれば治る】という医療用語は使えませんが

美容師として、人間として

あなたにとってほんの少しでも役に立てれば良いと思い、この記事を執筆しました。参考になって頂けたら幸いです。

またお会いしましょう!それでは!