
結婚式やパーティーに招待された際には美容院でヘアセットをしてもらってから会場へ向かう方が多いかと思いますが
ドレスに合わせた可愛いらしいヘアセットをしてそういったイベントに参加することは非日常的であり、いつもと違う感覚で楽しいものです。
しかし
『なんだこりゃ、写真を見せてお願いしたのに全然違うぞ( ̄◇ ̄;)?!』
『なんかピンがしっかり留まってない気がする…崩れそうだ…』
美容院でヘアセットをしてもらってこんなふうに思ったことはありませんか?きっと共感してる人は少なくないはず。
そうです。
基本的に普通の美容院のヘアセットは下手くそです。
『なんで??美容師免許持ってるんでしょ?プロじゃないの?』と思う方もいることでしょう。
美容師のヘアセットが下手くそなのはちゃんとした理由があるのです。
今日はその理由を解き明かしていきたいと思います。
目次
なぜ美容院のヘアセットは下手くそなのか?
店によってヘアセットの価格にバラつきはあるがお店の看板には『4320円』高いところでは『6000円』という立派なお値段が表記されている。
きっとクオリティの高いプロ仕上げのヘアセットをしてくれるのだろうと心躍ることでしょう。
そんな立派な価格帯でヘアセットのメニューを売ってんのに、なぜ…?
そもそもヘアセットは美容師ではなくヘアメイクさんの方が主流である。

美容師は活動の場は美容院のみ。あくまでカットやカラー、パーマが主体であってヘアセットがメインの仕事ではありません。
美容師の仕事は、おもに美容室において、お客さまの髪の毛のカット・カラー・セット・シャンプー・ブロー・パーマなどの施術をし、美しく整えることです。
美容室といっても店舗ごとに特徴があるため、施術メニューは大きく異なります。
多くの美容室ではあくまでもヘアスタイルに関するサービスを中心に提供していますが、たとえばトータルビューティーを売りにしているお店では、ハンドマッサージやネイル、エステ、まつげエクステ、ヘッドスパといった特殊なメニューも用意しています。
引用元:キャリアガーデン
職業情報サイトのキャリアガーデンにも上記のように記載されています。
一応ヘアセットのメニューもある事はあるのですが私の経験上、需要の差が店によって大きく異なります。(多くても週に1〜2回)
一方ヘアメイクさんというのは活動の場がヘアセット専門店。そのほかにも出張ブライダルやTV、CM撮影、広告媒体のスチール撮影など幅広いです。美容師と違いヘアセットとメイクが主体なのです。
メイクアップアーティストとは、雑誌・テレビ・雑誌・映画などのメディア・ファッションショーやイベント、さらにはブライダルやサロンなどで、モデルやタレントあるいは一般の人々に対してヘアメイクを行う人のことをいいます。
日本では、「ヘアスタイリング」と「メイクアップ」の仕事は分業されておらず、メイクアップアーティストは両方の知識と技術を持っていることが求められます。
引用元:キャリアガーデン
ヘアメイクさんはメイクアップアーティストと称される事が多いのですが実際に現場に入ると関係者の方々からは【ヘアメイクさん】と呼ばれるので、呼称については正直明確な決まりというものは無いと思った方がいいです。
しかしヘアメイクさんは美容師と違って美容師免許を持っていない人も多いためヘアカットなど通常の美容院で行われる施術は基本的にやりません。
その代わりに毎日ヘアメイクの現場に出向いてお客様にヘアセットやメイクなどを施術するのが本業です。
美容師のように毎日カットやカラーをしない分、ヘアセットとメイクに明け暮れているため、そのスキルに関しては場数が全然違います。
したがって、ヘアセットは本来美容師ではなくヘアメイクさんの方が特化してるといえるでしょう。
まず単純にヘアセットに対して慣れが足りない

美容院の美容師がヘアセットをお客様に施術する頻度は多くても週に1〜2回。それも土日の朝に1〜2人だけ。
ヘアセット専門店で働くヘアメイクさんやブライダルを生業にしている方は365日毎日ヘアセットの施術をしています。
そもそもまず経験値が違いすぎるのです。
美容師のヘアセットは早い方でも30〜40分、遅い方では1時間以上楽勝でかかります。
ピンの使い方も怪しい人が多いため、一箇所に何本も挿すもんだから仕上がったときにはもうなんか40本くらい頭にピンが挿さっているような状態になります。
一方ヘアメイクさんの場合はピンの使い方もきちんとしていてどこにどうやってピンを挿したら髪の毛が留められるかわかっているため無駄なピンが少ないです。大体10本以内で作れてしまいます。
そしてヘアメイクさんのヘアセットにかかる時間の平均は15分です。
美容院のヘアセットの料金が高い理由は仕上げるのに時間がかかるため、ある程度の価格でやらないと採算が取れないというところにあります。
ヘアセット専門店は一回のヘアセットの価格が大体2000円くらいです。美容業の相場が10分1000円と考えると数はこなさなければいけませんが、2000円くらいでも十分元は取れるという事がわかります。
ヘアセットが下手くそな美容師が後輩にヘアセットを教えているから

これは一体どうゆうことかというと
ヘアセットが下手くそな美容師が後輩に下手なヘアセットを教えて、またその後輩が部下を教育する立場に上がった時に受け継いだ下手くそなやり方を次の世代に授けているという負のループです。
元々専門ではないヘアセットという仕事を無理してやっているんだから仕方ないと言えば仕方ないが、これでは絶対に上手くならないのです。
多くても週に1〜2回しかヘアセットをやらない人間の中途半端な知識と経験を授けるのと
毎日ヘアセットに携わっている百戦錬磨の経験とスキルを持つ人間が直々に指導をするのでは果たしてどちらが質の良い教育が出来ると思いますか?
もちろん後者ですよね?
普通の美容院で働く美容師が上手なヘアセットを習得するには環境的に難しいものがあるのです。
まとめ
美容院でやってもらうヘアセットはなぜ下手くそなのか?
- ヘアセットというのはそもそもヘアメイクさんの方が特化しているためカットやカラーがメインの美容師は専門ではない。
- 美容師は多くても週に1〜2回しかヘアセットをやらないのでヘアメイクさんと比べて圧倒的に経験値が不足している。下手くそで当然。
- 下手くそなヘアセットしかできない美容師が後輩を教える立場に上がり下手くそな技術を伝授するという負の連鎖を繰り返しているため美容師が必然的にヘアセットが下手くそになるシステムが出来上がってしまっている。
いかがでしたか?
いわば美容師がヘアセットが下手くそなのはしょうがないのです。
ちゃんと1日崩れない綺麗で可愛いヘアセットをしてもらいたいのであればヘアセット専門店に行くことをおすすめします。
間違いなく早い、安い、上手いの三拍子揃ってますよ!
是非参考にしてみてください!
それでは!!