
ダイエットをしていると停滞期という厄介な壁が幾度となく立ちはだかるのですが
それを乗り越えるため皆多大な苦労を要します。
その期間はどれだけ食事制限しようと糖質制限しようと身体が飢餓状態を察してエネルギーの消費をギリギリまで抑えてしまっているので全然痩せないし、逆に少しでも食べてしまったら【貴重な栄養分が入ってきた!!】と身体は認識して体脂肪として一気に吸収してしまうから体重は増えてしまう。
本当に少し減ってはまた増えてという事を繰り返す毎日が続くからダイエットが中々進まないのです。
そこで、それに耐えられなくなったらいわゆるチートデイという戦法を使用して何とかしようと考えている人が非常に多いです。
チートデイとは騙す日という意味ですが、ある一定の減量で身体が飢餓状態と認識されて体重の減少が停滞している中で、わざとドカ食いする事で身体に飢餓状態から抜け出したと錯覚させる方法。上手くいけばそのまま停滞期が解除され、またスムーズに減量する事ができる。
特に一度でもこのチートデイを取り入れて停滞期からの脱出に成功してしまっている人なんかは
【停滞期が来たらこのチートデイを使えば簡単に抜け出せるから楽勝だよね!!】と考えているのでしょうが
甘いです。
停滞期が来たらとりあえずチートデイを使えば抜け出せると思ったら大間違いです。
そんな簡単な方法で痩せられるのならダイエットなんて誰も苦労しません。
あなたが過去にそれで上手くいったのはまぐれで
チートデイを使えば確実に痩せられるのは嘘だと思った方がいいです。
確かに毎日過酷な糖質制限を継続している中で【停滞期に入ってしまった!!チートデイを使わなければ抜け出せないぞ💦】と言えるのは良い事だと思います。
それを言い訳に好きな食べ物をガッツリ食べられるのですから。
しかし残念ながら
人間の体はそんな単純なものではありません。
今日は
一体なぜそのチートデイに信憑性が無いのか?
詳しく解説していきたいと思います。
なぜ信憑性が無いのか
科学的根拠が全く無い

チートデイが停滞期を抜け出すのに有効である事を力説する人は
人間の体からレプチンというホルモンが分泌されるのを促す事で食欲を抑制し脂肪を燃焼させる効果があるという理論を持っているそうです。
レプチンとは
脂肪組織で作られる、食欲の抑制とエネルギー代謝の調節に関わるホルモン。脂肪細胞から分泌されるペプチドホルモンで、アディポサイトカインの代表的なものです。インスリンの刺激を受けて作り出され、視床下部にある満腹中枢に作用して食欲を抑えます。また交感神経を活性化させて脂肪を燃やし、エネルギーの消費を促すことで肥満を抑制する働きがあります。
引用元:e-ヘルスネット
一時的に膨大な量のカロリーを摂取する事でレプチンの分泌量を増加させる。そしてそれは停滞期から抜け出すと同時に減量の効果を高める事ができるのではないか?という考えがあるそうなのですが
つまり
ダイエットをしている最中に停滞期に入った→ドカ食いする→レプチンの分泌が増加→脂肪燃焼率アップ→痩せる
こうゆう事になります。
しかし
冷静に考えてみてください。
こんな単純な理論で停滞期から抜けられるなら、とっくにこれが有効なダイエット方法として確立されていますから!!
仮にたまたまこのやり口で停滞期を抜け出せたとしても、2回目もまた同じ手法が通用するかといったらそうはいきません。
人間の身体は生活リズムを記憶します。この一度ドカ食いしてからまたさらに脂肪を燃焼させようなんて方法は何度も活用しようとしたところで身体がその過程を覚えてしまっているので【一時的に食事量が増えただけ】だと認識し停滞期を解除してくれません。
実際、どこのパーソナルトレーナーもこのチートデイという方法を推奨している人なんていません。
なぜなら
レプチンの分泌量は一度食事量を増やせば勝手に増幅されるとかそれによって停滞期を簡単に抜け出す事ができるというのは科学的に何も根拠が無いという事がわかっているからです。
チートデイを使えば停滞期を脱出できるというのは素人の発想だとい思った方が良いでしょう。
多くの人が失敗している

チートデイの効果に信憑性が無いのは前述した科学的根拠が全く無いという理由にプラスして
失敗している人が多いという事です。
これはチートデイの失敗でしょうか?
月曜日にチートしました。翌日は体重が増えるのは当然ですがその次の日も増えてました。測る時間はいつも同じです。
まだチートをしてから大きい方に行ってないから増えたのでしょうか?
引用元:Yahoo!知恵袋
体重が戻りません。
5日前にチートデイとして2500~3000kcalくらい食べました。
1年で8kgほど減量してから、ここ1ヶ月以上停滞期が続いていたので試しにやってみようと思い行ったところ、翌日1kgくらい増えていました。
もちろん当たり前だと思っていましたし、4日もすれば戻る、あわよくばちょっと減ってるかな~と思っていたのですがいつまで経っても増えたままで全然減りません…(;_;)
チートデイの前日までと翌日からはいつも1500kcalを目安に制限しています。基礎代謝量と1日の総消費カロリーの中間くらいです。食事も普段はバランス良く全て食べています。
本当に1日限りの暴食でした。理由がわかりません。考えられるとすれば若干便秘気味なことくらいです。
でももう5日間も戻ってくれないので不安で仕方ないです…。
これはリバウンドなのでしょうか。あと数日で元に戻るでしょうか…。
何か対策をする必要があれば教えてください。
引用元:Yahoo!知恵袋
上記はYahoo!知恵袋の相談内容を一部抜粋してものですが、チートデイを試みて失敗した経験のある人は本当にめちゃくちゃ多いです。
私も2回実践して1回目だけ成功しましたが、1回目に上手くいったのも今振り返って考えてみるとまぐれだったんじゃないかなぁ?と思うし
2回目に失敗した時なんかはその日に一気に2.5キロくらい増量して翌日からまた減量を始めたものの結果的にそれまで減らしてた体重から0.5キロくらい増えてしまったのでリバウンドしてしまった事になりました。
マジやらなきゃよかった…😓と後悔しております。
1日だけ好きな物をたらふく食べた事でストレス発散にはなったものの、それをやらなければもっと早く減量できていたかもしれないですからね。
今まさに全力でダイエット中のあなたがこれからチートデイをやってみたいとお考えなのであれば是非一度ネットで【チートデイ やってみた】というようなキーワードで検索してみると良いと思います。失敗談がわんさか出てきますから。
まとめ
嘘である理由
- 一時的に食事量を増やす事でレプチンの分泌量を増加させて脂肪燃焼率を向上させる事ができるというのは科学的根拠が何も無いから。
- 実際に失敗している人が多いという事実があるから。
いかがでしたか?
これまでいくつかの参考例を元に解説させて頂きましたが
【停滞期に入ったらチートデイを活用すれば抜けられる】という理論は残念ながら1日だけ食べたい物を我慢せずに食べるための言い訳にしかなりません。
あなたのダイエットを長引かせる原因となりかねないのです。
それでも
どうしてもチートデイを使いたいのなら
ただのストレス発散のためと割り切りましょう。
是非、参考にしてみてください。
それではまた!!