ヘアケアアイテム

ケラスターゼはぼったくり製品なの?という疑問に現役美容師が回答します。

私は約11年間美容師を続けてきて様々なヘアケア用品についての賛否両輪をたくさん聞いてきました。

その中でも特に印象に残っているのがケラスターゼなんですが

何やら【高いだけで効果が無い】とか【ただのネームバリューでぼったくりだ】という噂をネット上でもリアルのお声でもちらほら耳にします。

使い心地というのはその人の個人の感覚によってだいぶ変わると思うし、どんな高級なブランドのヘアケア用品を使っても必ずしも自分の髪にマッチするかと言ったらそうゆうわけでもありません。

食事と同じです。高級レストランでご飯を食べたら必ず満足するかと言ったらそんな事もないですよね?

でもケラスターゼに関しては私の美容師としての個人的な感想を申し上げると

めちゃくちゃ髪に良い物ですよ?

少なからず私はこれまでの美容師経験で色々なメーカーのヘアケア用品を使用してきたからこそケラスターゼは良質な物と言い切れる自信があるのですが

一体なぜケラスターゼがぼったくりとか効果が無いとかディスられるのか?

そこについて私が現役の美容師としての経験を基に解説していきたいと思います。

なぜケラスターゼは高いだけで効果が無いと言われるのか?

ケラスターゼを批評する人というのは大体下記のような理由で【良くなさそう】という先入観を持っているようです。

洗浄成分にラウレス硫酸Naを使用しているから

シャンプーの主成分は大きく分類すると下記のような種類があります。

①【高級アルコール系】

ラウレス硫酸Naと表記されている物です。泡立ちが良くて洗浄効果が高い。市場で最も幅広く流通しているシャンプー剤だが敏感肌の人にとっては刺激が強く、ダメージ毛の人に使用するときしみやすいというデメリットがある。

②【石鹸系】

高級アルコール系よりもさらに洗浄効果が高く脂性のギトギトした髪の毛の人などに使用すると有効的だがアルカリ性であるためダメージ毛やロングヘアの女性に使用すると髪がゴワつき、使用後に石鹸カスが残りやすいというデメリットがある。

③【アミノ酸系】

内容成分が人間の髪の性質に最も近いアミノ酸で作られているため上記の二つの成分よりも髪や皮膚への刺激が少なくて敏感肌の人にも使用できて傷みにくいというメリットがあるが洗浄力が弱く泡立ちが悪いというデメリットがある。

この中でケラスターゼのシャンプーは基本的に全て高級アルコール系を使用しているのですが、これがまず【ぼったくりだ】と批判される理由の一つに挙げられるようです。

おそらくサロン専売品のシャンプーの多くはアミノ酸系を使用しているためそれらを今まで使用してきた人にとっては【なぜケラスターゼのシャンプーは値段が高いのに市販の安物と同じラウレス硫酸Naを使用しているの?!】と裏面に記載されている成分表を見て心配になって使わないのでしょう。

それについて私から回答しますが

ラウレス硫酸Naを使用しているからと言ってそれが市販のシャンプーと同じ安物であるというわけではありません。同じラウレス硫酸Naの中でも品質はピンキリですし、何より大事なのは内容成分一つ一つの品質です。

ケラスターゼのシャンプーは特に素材の一つ一つが高価な物を使用していてその多くは特許を取得した物ばかりです。だから全国の美容室でプロフェッショナルから愛用されているのです。

それにもしもケラスターゼが高いだけで低品質なものであったとしたら現場の美容師はすぐに使用を止めてしまいますから。

ラウレス硫酸Naを使用しているからと言ってそれが悪い物と決めつけるのは素人の意見だと思ってもらった方が良いです。

仕上がりの手触りが良くないと称されるから

ケラスターゼのシャンプーやトリートメントを使用して乾かすと手触りはサラサラするというよりかはしっとりと重く仕上がる物が多いです。

これをケラスターゼを使用してみて【あまり良くなかった】と評価する方が多いそうですが

これははっきり言って完全な好みの問題です。しっとりした手触りが好きな方には非常におすすめなのでドンドン使った方が良いです。

美容師として断言できますが、湿気で広がるくせ毛や乾燥してパサつきが酷い髪の毛をまとめるのにはケラスターゼはどのメーカーのトリートメントよりも効果が一番あります。

サラサラした軽い質感に仕上がるトリートメントが好きな方にはちょっと重すぎるというだけです。

決して内容成分の品質が悪いというわけではないのでご安心ください。

ケラスターゼは先ほども説明したように素材自体が非常に高価な物を使用していてなおかつ特許を取得した独自のテクノロジーも多く取り入れられています。

トリートメントには通常セラミドという毛髪内部の損傷した組織を修復させるための成分が配合されているのですが、ケラスターゼはこれにはかなり力を入れていてその効果は枝毛や切れ毛を綺麗にくっつけてしまう程の修復効果があります。

そういった作用があるからか、ケラスターゼは他のメーカーのトリートメントよりもしっとりと重く仕上がりやすいのです。

ケラスターゼが良くないと評価する人はそのしっとりとした重めの質感が気に入らないというだけで私達プロとしてはケラスターゼは毛髪補修力がとても高い良質な製品と評価できます。

古くからあるから

実際美容業界は流行に左右されやすいので、皆さん新しく発売された物に目が行きやすいと思います。

新作の商品などを美容師に紹介されたり、ネット上で見かけたりすると【新しい物なので良さそう】というイメージを持っているのでそちらを使用すると思います。

そんな中で多いのが【ケラスターゼは古い】というふうに認識している人達です。

【古いから良くない。それなのに高い】という変なイメージを持っている方が非常に多いそうなんですが

ここで私から一つ言っておきますと

ケラスターゼは古いのではなく歴史があるのです。

発祥元はフランスのロレアルという会社ですが、そこでケラスターゼというブランドを確立させたのは1964年です。誕生してから50年以上も経過するわけです。その長い期間ブランドを運営しているのは古いと称されるのではなく歴史があると称されるのが当然です。

なぜならその長い時を経ても世界中の美容師や顧客から愛用されているのは間違いなく品質が高いからです。本当に良くない物であればとうの昔に廃盤になっているはずですから。

つまり

歴史あるブランドを古いと称するのはお門違いもいいところです。

【ケラスターゼって古くない?良くない物でしょ?】というイメージを持っている人ほど、実際一度も使った事がないパターンが多いです。どうか、鵜呑みになさらないようお気を付けください。

実際にケラスターゼを使用した様子をお見せします。

これまでケラスターゼは決して品質の低い物ではなく歴史が深くて高価な物なんですよという事をお伝えさせて頂きましたが

そこでその信憑性が高いという事を理解してもらうべく

私の勤める美容室で実際にお客様に使用してみた感じも見て頂こうと思っています。

今回使用する物はこのクロノロジストというケラスターゼの中でも最高峰の部類に属するシリーズです。

ケラスターゼにはくせ毛に対応する物だったりカラーヘアに対応する物だったりと様々な種類がありますが、その全製品の効果を一つに凝縮した非常に高価な製品です。

これを美容院に来店された写真のお客様に使用します。

こちらのお客様は毎日高熱アイロンで髪を巻いているため切れ毛も多くきしみもすごいのですが

クロノロジストのシャンプーとトリートメント、ヘアオイルの三つを使用して仕上げると

↓↓↓↓

これだけツヤツヤになります。

もちろん使用後にアイロンなんかかけていません。乾かしただけでこんなに綺麗になってしまいます。

https://hairmakesoichiro.com/kerastase-chronologiste/

百聞は一見にしかずと思ったので、実際にケラスターゼを使用した感じを見て頂きましたがいかがでしょうか?

これだけ効果を発揮する物でも【高いだけで効果がない】とか【ぼったくり】という噂の方を信じられますか?

騙されたと思って一度使用してみて自分の手でその手触りを確認してみるといいです。それがきっと一番良くわかるでしょう。

まとめ

ケラスターゼがぼったくりと言われる理由
  1. 市販の安物シャンプーと同じラウレス硫酸Naを使用しているからだが、その内容成分は非常に高価な物を使用しているため間違いなく高品質である。
  2. 時々仕上がりの手触りが良くないと称されるが、これはしっとりとした重めの質感が好かない人の個人的な意見であるため決して参考にしてはいけない。
  3. 古いから良くないと認識している人もいるが、ケラスターゼは50年以上も業界で愛されている歴史あるヘアケアブランドで、古いから良くないという意見は完全に素人の先入観である。

これまでの解説で

ケラスターゼが決してぼったくりでもなければ高いだけで効果が無いという物ではないという事がお分かりになられたでしょうか?

もし前々からケラスターゼに興味があって一度使ってみようか考えているという人は

私は美容師として心から使用を推奨します。本当に良質なヘアケアブランドだと思います。間違いありません。

是非参考にしてみてください!

それでは!!