美容師が教えるダイエット

3ヶ月で20キロ痩せる事は物理的に非常に難しいという話

人は太っていれば太っているほど、ガッツリ別人のように痩せたいと思うのが当然の心理だと思います。

私も過去にはかなり太っていたのでどうしても痩せたいと思い、ストイックなダイエットを3ヶ月間実行したのですが(その時やっていたダイエット方法は下記のリンクに)

当初は【どうせなら3ヶ月で20キロくらい減量してやろう】と意気込んでいました。

しかし

20キロ落とすという目標はあまりにもキツすぎたため、15キロの減量に達した時点で

このまま続けていたら身体が持たないと思い、そこで一旦ダイエットを止めてしまいました。

結局、自己記録は3ヶ月で85キロから70キロに減量したところで止まってしまったのですが

今思い返してみると

3ヶ月という短期間で20キロ減量するというのは並大抵の事ではありません。

それを実現させようと思うのであれば、常人離れした精神力体力が必要だと気付きました。

今日は私が今までダイエットをしてきた経験を通して

なぜ3ヶ月で20キロ減量する事が無理ゲーなのかという事と

実際にそれを実現するとしたらどれだけ過酷な減量をする必要があるのかという事を

詳しく解説していきたいと思います。

私が実践してみて無理だと思った理由

3ヶ月で20キロ減量するという事は超絶難しいと思った理由を簡単に説明すると

①減量途中で停滞期が絶対に来てしまうので物理的に難しい。

②3ヶ月間の食事の内容が精神的にも体力的にも継続していくにはあまりにもキツすぎる。

という事が主な理由です。

この2つの内容について詳しくお話ししていきます。

減量途中で停滞期が絶対に来てしまうので物理的に難しい。

まず現時点での体重が仮に80キロあったとして、3ヶ月で20キロ落とすためには単純に1ヶ月で換算すると7キロくらい落とさなければいけないわけです。

これを三回繰り返せばいいだけと思われがちですが

まず、ここに大きな落とし穴が潜んでいます。

現在で広く流通しているダイエット法で最もポピュラーなのは糖質制限ダイエットですが、それを駆使して1ヶ月目で頑張って7キロ落としたとします。

普通ならこの段階で【今現時点で7キロ落とせたんだから、来月と再来月も7キロずつ落としていけば目標の20キロ減量まで到達できるじゃん!楽勝じゃね?!】と思うでしょう。

しかし

ニカ月目も3ヶ月目も同じように体重が7キロ落ちるかと言ったら大間違いです。

その理由として

体には防衛反応が備わっているため。およそ1カ月間に体重の5%以上が減ると、人の体は「餓死状態かもしれない」と判断し、守りに入ります。

体にはホメオスタシス(恒常性)という機能があり、生きるため・体を維持するために、それ以上体重を減らさないように危機管理を行なっています。これが停滞期の正体です。

引用元:Oggi.jp

上記の文章のように停滞期という身体の防衛反応が作動するからなんですね。

この停滞期がダイエットをする人にとっては実に厄介で

どんなに早くても2週間、長ければ1ヶ月近く持続することがザラです。

短期間で痩せようとすればするほど身体がその度に危機を察してこの停滞期を何度でも繰り返すので

なかなかダイエットが思うように進みません。

もちろん私もこの停滞期は嫌という程経験しております。

最初の1ヶ月目で5キロ痩せてからそれはすぐに来ました。約2週間続き、足止めさせられましたね。その後も少し体重を落とす度に本当にしつこいくらい何度でも停滞させられました。

結果的に3ヶ月で15キロ落とす事はできたものの、さらにあと5キロはまず無理でした。本当にキツ過ぎます。

ちなみに私が自分の体重を70キロまで落とせたのはもうかれこれ2年以上も前の話で、今現在は67キロなのですが

実は70キロ→67キロまで落とすのに一年近く期間を要しています。

たったの3キロですよ?

【なんで3キロ落とすのにそんな時間がかかったの?!】と思いますよね?

前述した停滞期の話でも説明したのですが

人間の身体は体重の減少には非常に敏感です。少し痩せるとすぐに警戒態勢を強めます。これはおそらく山で遭難したとか非常事態があってもしばらく生き延びられるようにできているためだとは思いますが

痩せれば痩せるほど人は皆体重を落とすのにそれ相応の労力と時間を要するのです。

なので

ダイエットを始めてたったの3ヶ月で20キロも落とそうとするのは

当然その短期間での急激な体重の減少を身体が何度も【ヤバイ!非常事態だ!!エネルギーの消費を抑えなきゃ!!】というふうに認識してしまうので停滞期の発生頻度も半端なく多くなります。

自分がどんだけ頑張って減量しようとしても停滞期が何度も何度も訪れる事によって自分のダイエットを妨害されてしまうわけですから、当然ダイエット期間は長引きます。

3ヶ月で20キロ痩せるのが物理的に難しいというのはこうゆう事です。

精神的にも体力的にもキツすぎる

停滞期が続いている間は、精神面でも体力面でもかなり消耗します。

私が行っていたダイエット方法は初心者には一番ハードルが低い糖質制限ダイエットだったのですが

糖質制限とは、食事の糖質を極力カットする食事法のこと。この糖質とは、人間の生命維持や身体活動などに欠かせないエネルギー源となっている、3大栄養素「たんぱく質・炭水化物・脂質」のうちのひとつ、「炭水化物」の一部です

引用元:MELOS

ハードルが低いと言っても、これまで自分が好き放題食べていたご飯やパン、ジュース、お菓子は全て我慢しなければいけない。そして痩せれば痩せるほどさらに厳しく糖質制限をしていく必要性が出てくるため、野菜サラダにかけるドレッシングなどにも糖質量が極めて少ないマヨネーズのみを使用するなど、それなりに気を使わなければならない。

1日の間に口にできるものはかなり質素になるわけですが

こんな日々が毎日のように続いてくると

マジでしんどいですよ😱?

今まで好きな時間に好きなだけ食べていた物は全て制限して我慢しているのにも関わらず、先程お話しした停滞期が来てしまうせいで毎日の朝晩に体重計に乗っても全然減っていない日なんてザラにあるし、食事がかなり偏ってしまっているせいか1日の仕事を終えて家に帰ってくるとなんだかいつもより疲労が増している…

そんな地獄の期間を何とか乗り越えてようやく3ヶ月で15キロ減量できているわけですから

20キロ痩せるとしたら一体どんな地獄を味わなければいけないんですか?という話になるのですよ。

私は食べ物も飲み物も1日の糖質摂取量が50グラム以下(かなりゆるくダイエットする方で平均120グラムくらいです)になるまで制限をかけて、とてつもなくキツい日々を過ごしてきたつもりです。体力的にも精神的にもギリギリの状態でした。それをさらに少なく削るとなると、一体何を食べて過ごせばいいのか…恐怖です😱

正直言ってあれ以上過酷な糖質制限をする勇気はありません。

日々の疲労だけではなく、精神がやられてしまいます。

私の経験上、短期間で20キロ減らすのは常人の体力と精神力では難しいです。

どうすれば3ヶ月で20キロ痩せられるのか?

これまで常人が3ヶ月で20キロ減量するのは無理があるという話をしてきましたが、本当にメンタルが強くて体力がある人ならこれを実践できれば実現できるだろうと思う提案が二つあります。

私はそこまでの根性が無かったので無理でしたが、もしあなたがどんな逆境にも負けない不屈な精神力と体力があるのであればトライしてみるといいのではないかと思います。

毎日スーパー糖質制限を実行する

先程も糖質制限の話はさせて頂きましたが、それを究極まで厳しくしたスーパー糖質制限を実行するのです。

スーパー糖質制限は、主に糖尿病患者や、生活習慣病を予防したい人が実践する糖質制限方法です。1日3食とも、ご飯などの主食を抜き、おかず中心の食生活にします。1日に摂取できる糖質量がシビアなため、調味料に含まれる糖質にも注意する必要がありますが、厳しい分効果を実感しやすい方法でもあります。

糖質摂取量の目安

1日30~60g程度が目安となります。

1食あたりでは、糖質10~20gです。

これをご飯(お茶碗1杯=150g)に置き換えると、1食あたりお茶碗に5分の1杯(糖質17.1g)以下となります。

引用元:SOYCOM

このようにかなり厳しくストイックな減量法になるのですが

とにかく1日の糖質摂取量を30グラム以下に設定しましょう。もう何を食べるにも最新の注意を払わなければいけません。

具体的にどのように気を付ければいいのかと言うと

  1. 炭水化物はもってのほかなので除外。
  2. 野菜を食べる際のドレッシングももちろんダメ。
  3. 飲み物は水だけ。
  4. 主食も糖質が全く含まれていないサラダチキンやササミ、もしくは塩焼きの魚だけにしなければいけない。

糖質はどんな食べ物にも少なからず少量含まれていますが、このように注意して制限していれば、ようやく30g以下になると思います。

しかし

本っっっ当に質素な物しか食えません。

私もこれを一度試してみましたが、1日でギブアップしました。気が狂いそうになってしまうくらいキツく継続できなかったので、スーパー糖質制限よりももっとゆるい制限でダイエットしていたので15キロで止まってしまいましたが…

相当の体力とメンタルの強さに自信があるのなら一度試してみるといいのではないかと思います。

この地獄よりもキツいスーパー糖質制限を停滞期が何度来ようとずっと続ける事ができたら、3ヶ月で20キロはおそらく達成できるでしょう。

基礎代謝量を増やすために徹底的に筋トレをする

過酷なスーパー糖質制限に加えて週に三回ほどジムへ通い、バーベルなどを使ったウエイトトレーニングをする事も習慣化できれば20キロ減にはより近づくでしょう。

筋トレBIG3は「スクワット」「ベンチプレス」「デッドリフト」の3種目の総称で、体幹を含む全身トレーニングの基本であり、究極のトレーニングだと筆者は考える。体幹トレ、コアトレというとサッカーの長友選手のトレーニングで注目となった、自重(自分の体重)を支えてバランスをとるトレーニングが有名であり、ダイエット情報として目にする機会が多いものの、たくましいカラダ作りとダイエットを目的とするならば、筋トレBIG3の方が効果的なはずだ。ダイエットにおける筋トレの最大の目的は、筋肉量を増やして基礎代謝を上げることにある。つまり、基本はボディビルディングなのだ。

引用元:@DIME

上記の文章にもあるように筋トレBIG3と言われる【スクワット】【ベンチプレス】【デッドリフト】を徹底的に行い、上半身と下半身の筋肉の面積が広いところを優先して鍛えるのです。そうする事で筋肉量を増やし、基礎代謝量を上げる事ができるので運動を何もしていない状態よりかは遥かに痩せやすくなります。

私は職業柄仕事が終わって帰宅する時間が遅く、ジムに行こうと思うとかなり深夜帯になってしまうため次の日の事を考えるとキツくて無理でしたが

定時に仕事が終わるような方であれば、スーパー糖質制限のダイエットに加えてジムでのストイックな筋トレも日課に加えてあげれば格段に痩せやすくなります。

しかし

めちゃくちゃキツいでしょう。

スーパー糖質制限をしている間は食べたい物なんてろくに食べれないし仕事終わりの夜遅い時間なんて腸の働きが鈍くなっているから何か食べてしまったら一気に太ります。腹が鳴ろうと我慢していなければいけないのです。

その状態で、ガッツリ筋トレをするなんてもはや正気の沙汰ではありません。普通の体力の人では絶対に継続できないでしょう。

それでも

【何が何でも20キロ痩せてやる】という強靭な精神力があるならやってみるのもありです。

上手く継続できれば20キロ減らす事も可能でしょう。

まとめ

私が3ヶ月で20キロ痩せる事はちょっと無理があると思った理由

  1. 短期間で激痩せしようと思うと絶対に停滞期が来るので物理的に難しい
  2. 精神的にも体力的にもキツすぎる

実際に3ヶ月で20キロ落とすためにはどうすればいいのか?

  1. 毎日スーパー糖質制限を実践して停滞期が来てもずっと継続する
  2. 週に三回ほどジムへ通い、徹底的に筋トレをして筋肉量を増やし、基礎代謝量を上げる。

いかがでしたか?

私もこれまで散々ダイエットをやってきたからこそ言えますが

3ヶ月で20キロ減らすという行為は

不可能ではありませんが尋常じゃなくキツいです。正気の沙汰ではありません。

正直言って精神的にも体力的にも負担がかなり大きいため、身体を壊す危険性だってあります。

この記事を読んで

【それでも私は20キロの減量を目指す】というのであれば一度スーパー糖質制限をしながらジムに通ってストイックに筋トレするという過酷な日々を送ってみるといいと思います。

それを乗り越えられたらあなたは本当に強者です。確実に結果は出ると思いますし、周囲の人からも称賛されるでしょう。

ただ

私含め多くのダイエッターはそれに挫折してしまっているので、継続できる可能性は少ないです。

地道に少しずつ時間をかけて20キロ減量する事を目標にやっていくのが一番無難だと思います。