美容師アシスタント

アシスタントのうちに美容師を辞めてしまう男性の特徴

せっかく美容学校を卒業して美容師免許を取ったのに、その後美容師を辞めてしまう男性は本当に多い。

1〜2年の間に大半の人が辞めてしまうのが現状だ。

もちろんアシスタントの段階でスタイリストまで上がっていない。

つまり、見習いのうちに辞めてしまうのです。

私はそのような人をこれまで数え切れないくらいに見てきましたが

本当にもったいないなぁと思う。

美容専門学校の学費はバカ高い。300万以上かかるのがザラだし、そもそも美容師免許なんて美容師の仕事をするために最低限必要なただの肩書きです。

スタイリストになるまで続けなければ免許なんか持ってたって何の意味も無い。

女の子の場合はマツエクの仕事にでも就くなら美容師免許の取得は必須だから美容室でスタイリストをやらなくても意味はあるかと思うけど…

メンズは美容専門学校を出たからには一人前のスタイリストになるまで続けなければそれまでやってきた事が全て無駄になってしまう。

私の学生時代の同級生にも、最初の1〜2年の間だけ美容師アシスタントをやっていたけどその後辞めてサラリーマンになった人間は腐るほどいます。

そんな人達を見ていて気付いたことがあったのですが

早い段階で美容師をリタイアしてしまう人にはある共通点があったのです。

これはこれから美容専門学校に入りたいと思っている高校生や現在の美容学生、そして今まさに現場で頑張っているアシスタントの人たちに是非読んでみてもらいたいと思います。

どんな人がすぐ辞めてしまうのか?

基本的に美容師をすぐ辞めてしまう人の共通点というのは3つあって

努力をしない。

もう本当にこれが美容師をソッコーで辞めてしまう人の全員に共通して言えます

我々美容師が最初にくぐるべき門は美容専門学校です。

この時点で美容師になってすぐ辞めてしまう人の兆候が徐々に出始めるのですが、学生の段階で【多分この人美容師になってもすぐ辞めるだろうな】という想像は大体的中します。

美容師に強い憧れを抱いて入学した人は校内で実技の試験や作品作り、コンテストなどがあるとものすごく闘争心を発揮しめちゃくちゃ練習したりするのですが

一方でやる気が無くめんどくさがりで努力を怠る人というのはやはり闘争心をめちゃくちゃ持っている生徒と比べて熱意が全く感じられません。

校内での作品作りやコンテストも先生にうるさく言われて渋々やり始め、実技試験の練習も【真面目にやらないと卒業できないよ?】などと脅されてようやく重い腰を上げる。

学生時代からこのようなモチベーションの人は

私が見てきた経験上ほとんど美容師を早い段階で辞めてしまいます。(それでも稀に美容師になってから秘めていた物が開花される人もいるが)

美容学生時代のやる気の無さというのはサロンに就職しても大体そのまんま反映されます。

粘り強さが無い

上記で説明したやる気の無い生徒に加えて、社会的な粘り強さや忍耐力、我慢する力に欠ける人もやはり就職してすぐに辞めていくでしょう。

新卒の美容師アシスタントの勤務内容というのは法律を完全に無視した限りなくブラックな世界です。その働くエリアや店によっても変わりますが、一日10時間以上拘束されて月の休みは4日〜0日、月給は手取り13万くらいというところもザラにあります。

もちろんそんな違法の労働を平気でさせているサロンや美容業界そのものに問題があるのですが

皆さんが憧れている青山や原宿の一流サロンほどこのようなとてつもない労働形態の店が多いです。美容に対して元からそこまでの熱意が無かった生徒さんはたまたまその狭き門である激戦区の有名サロンから内定をもらい就職したところで、一瞬で辞めてしまうのは目にみえてわかっています。

ちなみに

そのような薄給激務なサロンで無かったとしても、粘り強さに欠ける人というのは

【あ〜、毎日同じ事の繰り返しでつまんねぇ〜。給料も安いしスタイリストのなるまでの道のりはまだまだ長いし。何か楽で儲かる仕事してぇなぁ〜】というようにすぐに投げ出してしまいます。

こんな人はどこのサロンに行こうとどんな雇用形態で働こうと

自分の中で忍耐力というものがそもそも欠落してしまっているのだから長続きしません。

あなたの周りにも、学生時代の部活やアルバイトが全然続かない人っていたりしませんか?色々な組織に足を踏み入れてみても、ちょっと辛い事とか嫌な事とかがあったりするとすぐに辞めてしまう。それと全く同じですね。

粘り強く耐え忍ぶ事ができない人はこの業界で生き残る事は難しいです。

そもそも美容が好きではない

結局のところ美容師という仕事を続けていくために必要なことは

美容が【好き】【嫌い】かというだけだと思います。

長く美容師を続けていけるかどうかには本音でこの二択のどちらを選ぶのかに関わってくる。

ソッコーで美容師を辞めてしまう人というのはこれまでお話したように

努力もしないし粘り強さも無いのですが、それはつまり美容が心の底から好きではないという事になります。

美容じゃなくても同じです。本当に好きな物だったら全力で打ち込むし、途中で辞めたりしないでしょう。

プロ野球選手や歌手と全く同じ事が言えると思います。

自分が取り組んでいる事が好きで好きで仕方ないから、それを極めるために試行錯誤を繰り返して日々精進していく。その過程を乗り越える事ができた人は長い年月をかけて初めて芽が出るのです。

どんな業界の人間でも成功している人は皆それぞれ今自分の取り組んでいる事が好きだから長く続ける事ができているわけで、自ずと結果に結びついているという事。

実は私もやる気はあったが辛い環境を耐え抜くための辛抱強さや粘り強さには欠けていたため、職場が嫌になりアシスタントのうちに何店舗もサロンを転々としてしまった過去があるが

美容業が心から好きと言えるくらいの熱意は持っていたため、転々としながらも何とかスタイリストまで上がり一人前になる事ができた。今では業界歴12年目のベテランです。

私の周りで美容師の仕事を早い段階で辞めていってしまった人達を見ていても

【美容師を続けなかったとしても他に仕事はいくらでもある】というような考えが常に心のどこかに潜んでいたのだと思います。だからこそ辞めてしまったとしても【その先別に後悔してしまう事が無いし自分にデメリットは無い。】と思えるのでしょう。

考え方は人それぞれだし、どんな人生を歩もうと自分次第だが

とにかく美容師をアシスタントの内に辞めてしまう人は美容業に対しての熱意もその程度だという事なのです。

辞めてしまおうとしている人に私が言っておきたい事

美容師を辞めてしまうのは結果的に

  1. 努力をしない
  2. 粘り強さが無い
  3. そもそも美容が心から好きではない

というように、モチベーションを維持できないのが大きな要因なのですが

私はそんな人達に一つ、鏡の中の自分にこう問いかけて見てほしいと思う。

【あなたはファッションやヘアスタイルなどお洒落が好きでこの業界に足を踏み入れたのではないのか?】と。

美容専門学校に入学する人は少なからずみんなお洒落をする事が好きというのも必ず理由の一つにあるはずです。それは絶対に間違いないと思う。

将来雑誌やテレビで紹介されるようなカリスマになりたいとかビッグな夢を持っていなかったとしても

他にこれといった目標が特に無かったとしても

少なからずあなたは好きを仕事にしようと思って美容の道を選んだのではないでしょうか?

美容師になればサラリーマンのように

  1. 毎日スーツを着なければいけない
  2. 髪色は絶対に黒
  3. ピアスなんてもってのほか

こんな煩わしい規則なんて全く無い。

自由な世界で永久にお洒落を楽しめる。

こうゆうところに憧れを持ってこの業界に入ったのではないでしょうか?

私は高校生の時から【大学へ進んだってその先にやりたい事は特にない。それに大人になってからスーツを着てアタッシュケースを持っている自分が全く想像付かない。そんなやりたくない事を無理にやる必要はないだろう】という考え方を持っていたから、自分が当時から好きだったファッションやヘアスタイルを売りにできる仕事に就きたいと考えて、この美容師という仕事を選んだ。

だからこの記事を読んでくれているあなたが美容学生だったとしてもアシスタントだったとしても

辞めようかなぁと考えているのであれば、今一度自分が美容師を目指した理由を見つめ直してみてほしい。

辛い時こそ、自分が当初求めていたものとか目指していたものなどの本質を忘れてしまいがちです。

あなたは仮にも男性美容師だ。将来は結婚して子供を授かり、妻子を食べさせなければいけないのだろう。男がそんな簡単に今自分のやるべき事を放り投げてしまってはいけません。

とにかく

頑張りましょう👍❗️❗️

おしまい⭐︎