
コテやドライヤーの情報をネット上で調べていると必ずと言っていいほど
【壊れやすい】とか【購入してすぐ壊れた】という口コミが見つかります。
私達美容師はお店を開店から閉店まで10時間以上営業していてその間ほぼフルタイムでコテやアイロン、ドライヤーを使用し続けているから一般の方とは使用頻度が何倍も差がある。それでも買い替えは年に一回くらいになるように大切に使っているのだが
正直、購入してからわりとすぐに故障させてしまっている人の話を聞いていると
一体どんな使い方や保管の仕方をしているのかな?と疑問に思います。
美容師は使用頻度が半端なく多いから少しでも雑な扱い方を繰り返してしまえばすぐに壊れてしまうのはわかる。(実際にサロンでも道具は大切に扱うようにうるさく指導されてます。)
ただ、あくまで自分用にだけ使っている人がそんなすぐに故障させてしまうのはもしかしたら保管の仕方に問題があるのではないかなと思うので
今回は現役美容師である私が徹底している保管方法などを参考までに解説していこうと思っています。
私が徹底している事
コードを根元から折らないようにする

これはドライヤーでもコテでもすぐに壊してしまう人に本当に多いパターンなんですが
コードの根元の部分を折り曲げるように収納している。
このしまい方をしているうちは絶対に道具を長く使い続ける事はできません。
コードを根元から折り曲げる事によって内部の配線に負荷が掛かりすぎてしまい断線を起こす原因になってしまいます。

イアホンと同じですよ。最近はワイヤレスが主流になってきていますが、コードがあるものはあまりにも強く折り曲げ過ぎると日に日に脆くなってきてしまいには断線して音が聞こえなくなりますよね?
ドライヤーやコテもコンセントを写真のように根元からグリグリに巻いてはいけません。

コードの内部が断線を起こさないようにするためには
写真のようにゆったりとループを作って保管しましょう。
ちなみに写真のドライヤーはどこかのブランドの物でも何でもありません。10年以上前に私が通っていた美容専門学校で配布された実習用のドライヤーです。(重くて形状的にもかさばるし決して使いやすい物ではない笑)
しかし
この方法で保管しているからか、10年以上使用していて一度も故障していません。
奇跡の耐久力です🤔笑

コテも同じです。
写真のようにコードの根元部分に負担を掛けないように紐ゴムなどで軽く縛って保管しましょう。(シュシュとかでも良いと思う)
コンセントの内部は非常にデリケートですので、決してキツキツにならないように優しく保管することが大事です。
180度以上まで温度を上げた熱々のコテやストレートアイロンはちゃんと冷めるまで待ってからしまうのが鉄則ですが、朝の時間が無い時などはどうしてもその辺に適当に放置してしまう人も結構いるのではないかと思います。
それで特に何もなければ問題ないのですが、何かの拍子にコンセントが引っ掛かってその熱を持った状態のコテがどこかに飛んで当たってしまえば思わぬ事故につながってしまう可能性だってもちろんあります。
そうならないように私が推奨するコテやアイロンのしまい方は

このようにタオルで巻いて、その上からコードを巻きつけるようにしておくと良いです。
これなら使用したばかりの熱を持ったコテやアイロンも何かにぶつかって事故を起こす事はありません。
私はヘアメイクの仕事で出張に出かけた時は何年もこのやり方で使い終わったコテをカバンにしまって収納していますが、これによって熱を持った道具同士が当たって何かの損害を与えてしまった事は一度もありません!
良かったら参考にしてみてください!
落とさない

これもすぐに故障させてしまう人に本当に多いですね。
コテやアイロン、ドライヤーは精密機械です。外部の物理的な刺激には非常に弱い。布団やソファーの上に落とすのならともかく、床など硬さのあるところに何度も落としていたらすぐにダメになってしまうと思います。
コテの髪の毛を挟む部分はフリッパーといって電源の次くらいに大事な機能なのですが
これは落とす事によって形状が歪んで髪の毛を挟めなくなるなど使用が困難になる恐れがあるので物理的な衝撃には十分気を付けなければいけません。
どうしても自分の雑な扱いが直らない、クセのようにしょっちゅう落としてしまうというのであれば
- あまり高いところにしまわない。
- 落としても衝撃が加わらないようにタオルなどで巻いておく。
- 持ち手の部分に滑り止めを付ける
というように何かしらの工夫が必要でしょう。
それでも壊れてしまう場合は?
これまで私が美容師として徹底している【コードを折らない】とか【落とさない】という基本的な事について解説してきましたが
んなもんとっくにやってるわという方もいると思います。最低限壊れにくいように扱う術を心得ているのにコテやドライヤーが毎回一定期間で壊れてしまう人はもう仕方ないです。
残された方法は一つしかありません。
それは
予備を持つ事です。
もうこれしか無いでしょう。
例えば、あなたが32ミリのコテを普段から使用していてそれがある日電源が付かなくなったなどの理由で壊れたとします。そこでその壊れたコテを修理に出し、用意しておいたもう一本の32ミリのコテを修理に出している間に使用するのです。
それが例え保証期間を過ぎてしまって無料修理の対象から外れてしまったとしても
美容家電の修理期間の相場は大体1〜2ヶ月で、料金も部位にもよりますが本体価格の半分以下です。
新しく新品に買い換えるよりかは確実に安い。このような事も考えて予備も買っておくと実はコスパは良いのです。毎日レギュラーで使用しているものは高い物を買っておいて、予備の物は安物で良いじゃないですか!
さすがに修理に出している短期間の間にその予備の物も壊してしまう人はいないでしょうから。
ちなみに私の場合は

外部の出張の仕事で一番よく使う32ミリと25ミリのコテは2本づつ所持しています。
これらのコテは私がヘアメイクの初心者だった頃からずっと使い続けて愛着があるというのもあるのですが、とにかく巻きやすくて耐久性が高く一番長く使用していけるという理由でこれを継続して使えるようにスペアを備えてあるのです。
私のように全く同じ物を2本常備しておくというのはプロのヘアメイクさんになりたいというわけでなければそこまでする必要はありませんが
お気に入りの美容家電が壊れてしまった時に代用できる予備は持っておいた方が良いでしょう。
まとめ
コテやアイロン、ドライヤーなどの美容家電の平均寿命はメーカー側からは約5年と表記されている事が多いのですが
それはあくまで目安であって本人の使い方によってもかなり左右されます。
一年以内で壊してしまう人もいれば、私のように学生時代から使用し続けている古いドライヤーを10年近く持ち堪えて使う人もいるでしょう。
という事で、今回お話した【コードを折らないように片付ける】とか【落とさないようにする】もしくは【予備も買っておく】というような事も視野に入れて
自分のお気に入りの道具を長く愛用していきましょう!
おしまい⭐︎