
アルカリなどの化学物質を使わないオーガニックヘナカラーは人体に害が少なく安全に染められる上に
通常のヘアカラー特有のアンモニア臭がしないため施術中も快適に過ごせる事が特徴である。
今回紹介させて頂く無添加ヘナ専門店PIAのオーガニックヘナは自宅でお手軽に毛染めができる物として業界内では非常に高い評価を得ているようだ。
実際に私は現役の美容師として
本当に一般の方が扱いやすい物であって、なおかつ簡単に染められるものなのかどうかを検証してみようと思う。
目次
PIAのヘナカラーとは?

私が美容業界でヘナカラーに関しての噂でよく耳にするのが、販売元のメーカーが【無添加で安心】と謳っているのにも関わらず実際に購入したお客様が使用したら
【かぶれたり、痒みが出てしまった】というクレームが多発しているそう。
これはそのメーカーが仕入れたヘナが現地での詳しい製造過程をよく把握していないため、実際には無添加と称しているが発色を良くするためにジアミンなどの少量の化学薬品を混入させている事が原因となっているのだ。
しかし今回紹介する株式会社ピアエンタープライズから開発されているヘナカラーはとにかく【無添加】にこだわり、肥料を一切使用しないオーガニック農法に重点を置いている。
その品質の高さについては以下の通りだ。
葉の収穫から製造まで全てを社内で行うハイクオリティな品質

インドのラジャスタン州ソージャット地方という場所で新鮮なヘナの刈り入れは行われるそうだが
PIAはその刈り入れからパウダー処理、そして輸出入から製造、全国出荷まで基本的に全てを自社で行っている。
なんと現地在住の社員が常にヘナの発育を見守っているそうだ。
ヘナの原産地であるインドに契約農場を確保し、そこに直属の社員を置いている会社はPIAだけだという。
その収穫風景はYouTubeにも公開されていて誰でも閲覧できるのだが、
さすがに現地まで自社の管理が行き届いているのであれば無添加に紛れて化学薬品が混入されたヘナが輸入される事はまずあり得ないだろう。
国内で最も厳しい試験を実施した成分検査

PIAの成分検査はとにかく審査基準がめちゃくちゃ厳しい。
インドから原料を輸入する前に現地で厳しく審査され、そこで完全無添加が証明されたらようやく日本の港へ運ばれる。
その後日本のPIA工房でまた改めて厳しく無添加であるかどうかや実際白毛を用いた染毛テストなどを行い、そこでまた厳しい審査基準をクリアした物だけがピアエンタープライズ専任の薬剤師による最終検査を受けられ、ようやく製品として出荷されるのだ。
正直、ここまで厳しい品質基準を設けているのは日本国内ではPIAだけだと言う。
優しい使い心地

PIAのヘナは【カティスラリーフ品質】という数あるヘナ葉の中でも最上級の部類に属する非常に価値の高い原材料を使用している。
それによって価格設定も多少高めに設定されているのだが、ネット上の口コミで安定した評価を得られているそうだ。
*超アレルギー体質&敏感肌のためヘナ染めに切り替える際、日本で売られている商品を片っ端から調べ此方の店舗様に辿り着きました。ヘナの品質に拘り、インドのラジャスタン州ソージャット地方で収穫されたオーガニック農法の最上級ヘナ「カティスラ リーフ」を日本の自社工場でブレンド、パッキングした商品を取り扱っておられる店舗様。一度使用してみるとその品質の良さを実感出来ると思います。(パッチテスト用キットも販売されています)この度は有り難うございました。今後もお世話になりますので宜しくお願い致します。
*とても満足です。多少時間を要しますが仕上がりは自然でベタ付きも全くありません。手で触れても色はほとんど付きません。髪の分け目も黒くならず自然な増毛が出来る商品です。他の商品とは比べ物にならない素晴らしい商品です。
*しっかり染まりますし、ヘナ特有のにおいが強くない事、扱いやすい事がありがたいです。
引用元:Rakutenみんなのレビュー
100%オーガニックで製造されているため、やはり超敏感肌の人にも対応できるという。
今まで普通のカラーリングをしてきて染みたりカブれが起きてしまって人も安心して使えるだろう。
選べる複数のカラーバリエーション

従来のヘナカラーは色味が選べない事が多い。選べたとしても【黒、こげ茶、赤茶】というようにせいぜい3色が相場だ。単純に明るさが違うだけ。
ところがPIAのヘナのカラーバリエーションは倍以上ある。
基本的にヘナは植物性であるためブラウン系の色味であることに変わりはないが、その中でも深みのあるディープブラウンや灰色っぽくくすんだアッシュブラウンなど細かく色が選べるそうだ。
ヘナはあくまで白髪染めとして使われる事が多いため、色味のバリエーションが少なくても仕方なく割り切って使用していた人も多いだろうから、これはヘナカラー愛用者や興味がある人にとっては嬉しいだろう。
これまで製造過程から厳しい審査基準を通して
PIAのヘナカラーは美容師にも認められた上質な商材であるとよく称される。
私は自分の性格上、実際に手に取ってみて使用してみないと信じないタイプなので、今回はPIAの染毛実験と同じように本物の毛束を用意して試してみようと思う。
実際に毛束を使って染めてみた

今回はPIAの製品で色味の種類で言うところのブラウンに相当する【かの子のハーバルヘナ25番】とインディゴを使用してみる。
ナンバンアイ葉という原材料の名前で、ヘナの染毛後に生じた赤みを落ち着かせる目的で製造された物で、これは通常ヘナと組み合わせて使用するのでインディゴ単品では使用できない。

そして今回実際に検証に使う毛束は100%の白髪とブリーチを数回繰り返したブロンドの髪の毛の2種類でやっていきたいと思います。

作り方は簡単。熱湯を沸かしてボウルやカップに粉末を入れ、マドラーでよくかき混ぜるだけだ。今回は毛束に試すだけなので、粉末10グラムに対してお湯を30CC入れて全体的にしっかり混ざるませかき混ぜる。
これはヘナとインディゴも両方を作るときに絶対に守ってほしいのだが
粉末のグラム数に対してお湯は必ず3倍ジャストで希釈した方が良い。
実際に使ってみるとよくわかるのだが、それより多くても少なくても使いづらいです。

全体的にしっかり塗り終えたら、今度はラップで包んで1時間放置。
そんなに長時間置かなければいけないのか…と思うかも知れないが、本物のヘナカラーは化学薬品を使用していない分、発色までに時間がかかります。
逆に美容院でヘナカラーをしてもらって20分くらいとか割りと短時間でシャンプーしてもらっていたら、それは純正のヘナかどうか正直言って怪しい。
ここはお時間に余裕を持ってしっかりと時間を置いて染めましょう。
1時間経過後、流します。
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白髪の毛束はオレンジに、ブロンドの毛束は少し明るめのブラウンに染まりました。

次は両者のこのオレンジがかった色味を打ち消すためにインディゴを使用していきます。かき混ぜてみるとまるで緑茶のような深みのある緑色の液体になる。
使用中ずっと気になっていたのだが、天然の原材料を使用しているせいか、ヘナもインディゴも緑茶のような香りがずっと漂っています。
通常のヘアカラーでは主成分にジアミンというアンモニアを使用するため、施術中にずっとツーンとしたキツい臭いを放っていて気分が悪くなってしまう人もいるようだが、これならその心配は全く無くなるだろう。

ヘナの時と同じようにインディゴも塗ってから1時間、しっかりと時間を置きましょう。
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元々ブロンドだった毛束はヘナで明るめのブラウンへ染まり、その後、インディゴで黒色に仕上がりました。

元々白髪だった毛束はヘナで鮮やかなオレンジ色に染まり、その後インディゴを使用してオリーブ系の色味に変化しました。
どうやら染める前の髪の明るさがどの程度あるかによって仕上がりの色味が大きく変わるようです。
今回はブロンドと白髪の毛束で検証したが、普通の茶髪くらいの明るさの人に使用したらおそらくインディゴを使用しなくてももう少し落ち着いた明るさに仕上がるだろう。
ちなみに
お家で自分の髪を染めるときはヘナもインディゴも
洗髪後は絶対に白いタオルで頭を拭いてはいけない。
ヘナは色素が濃いので確実に色移りしてタオルが茶色に汚れてしまうから気をつけた方が良い。
まとめ*現役美容師が使用した感想
今回はPIAの中でも無難な色味に仕上がると称されるブラウンを使用してみたが
美容師としての率直な感想を言います。
美容院で施術してもらうヘアカラーが苦手な人にはすごく良いと思う。
アンモニアのキツい臭いも全くしないし化学薬品を一切使用していないから頭皮がカブれたり染みたりする事も絶対に無い。
そして何より美容院まで外出する手間が省けるところが楽だろう。
色味の選定はその人の髪質や元々の髪色によっても多少誤差が出るので何とも言えないが
PIAのヘナの種類は
- ライトブラウン(2番)
- ブラウン(25番)
- ディープブラウン(38番)
- ダークブラウン(35番)
- ブラック(31番)
- アッシュ
と6種類あるので好きな物を選んで良いと思う。
それで染めてみて仕上がりの色がちょっと薄く感じたら色味調整用にインディゴを使用して明るさを落ち着かせてあげると良いだろう。
ちなみに実際に毛束を染めてみて気付いたのだが
PIAのインディゴとヘナは全く髪が傷まない。
これはやはりPIAがカティスラリーフという最上級の原材料にこだわった製品作りを心掛けているため、他社のメーカーのヘナよりも品質が高い証拠だ。
もしあなたが
- 美容院で通常のヘアカラーをしてもらったときに酷く染みて、その後カブれてしまいトラウマになった。
- ヘアカラー特有のキツいアンモニア臭が苦手。
- そもそも美容院に行くのが面倒。
- 上質なオーガニック製品に興味がある。
これまでに上記のようなお考えを持たれているようであれば、一度お家で気軽に染められるヘナカラーを試してみると良いと思う。

セルフ塗りのやり方も今時はYouTubeでもたくさん公開されているようだ。この動画なんか特にわかりやすく解説してくれているので、きっと参考になるだろう。
今回紹介させて頂いたPIAのヘナカラーの詳しい商品情報は下記のバナーから公式サイトへ直接アクセスできます
↓↓↓↓

快適なヘナカラーライフをお過ごし下さい☆
それでは!