
【全頭早巻きすると疲れる】
【ちまちまとした作業でかったるい】
【ロッドアウトが面倒で練習する気が起きない】
というような理由でワインディングが嫌いな美容学生は多いと思う。
その気持ちはわかる。
私も最初は嫌で嫌で仕方なかった。
今、ワインディングを全頭ウィッグで60本以上巻けと言われてもだるすぎてやる気が起きない。
しかし
このワインディングというものは
これからあなたが美容師をやっていく上で
絶対に避けて通れないものなのだ。
今日はそこについて詳しくお話していきたいと思う。
なぜワインディングをそんなに必死にやらなきゃいけないのか?
美容学校で嫌と言うほどやらされるワインディング。
ハマってしまう人はまるでスポーツの個人競技のように燃え盛る闘争心を持って取り組む人もいるが
どうにもやる気が起きない人だってもちろんいる。
しかし、先生達はあなたの将来の事を考え、この嫌気が差すほどかったるいワインディングの練習を散々させている。
その理由とは具体的に以下の三つが挙げられる。
国家試験の課題だから

当たり前のことだが国家試験の課題にワインディングが選ばれる可能性は高いため、これは絶対的に練習する必要がある。
国家試験の実技は基本的に減点方式で審査するため、仕上がりの質の良さをチェックするというよりはどちらかと言うと全体の平均的な出来上がりの状態よりも著しく劣っている物を探し出すやり方だ。審査する側もそんなにハイクオリティなワインディングを求めているわけではない。悪い意味で目立つような事をしなければ良いだけなのだが
舐めている奴はきっと落とされるだろう。
例えば日頃からきちんと練習していて普段はそれなりの綺麗さで巻き上げられる人は
本番で緊張してしまい、いつもよりクオリティが下がってしまったとしてもそんなに目立ってしまう事は無い。
逆に普段からろくに練習していなくて汚いワインディングしかできない奴は
本番で緊張していつもの汚いワインディングよりもさらに汚くなってしまったら、やはり目立ってしまう。
そうなると、試験終了後も
【あの汚いワインディングで合格できるのかな…】と不安になってしまうだろう。
試験の合否が発表されるのは1〜2ヶ月先の話だ。学校は既に卒業してしまっている。それまでの間、不安な気持ちで過ごすのは非常に辛い。
特に卒業式の後の打ち上げは盛大に行うところが多いため、その時はモヤモヤした気持ちを無くして楽しい最後を迎えたいだろう。
そうゆう事を踏まえて、日頃からワインディングの練習はコツコツやっておくべきである。
就職活動の際にチェックされる可能性がある

美容学生が第一志望の就職先として憧れるのはおそらく原宿や青山の有名サロンだろう。
そのエリアの店に入りたくて全国からたくさんの美容学生が面接に挑む。
面接する側も将来サロンを背負って立つような有力な人材を求めるため書類選考から始まり一次審査、二次審査と選考を重ねて何百人もの美容学生の中から1人〜5人などわずかな人数だけ採用する。非常に狭き門だ。
そんな中で選考の基準はやはりその人のファッション性や見た目の良さだったりトーク力だったりと色んな要素を審査されるのだが
ワインディングのスキルを審査基準として設けている店もある。
これが上手いか下手かで
その美容学生がいかに真剣に実技の授業に取り組んできたか
コツコツと練習して努力する事を怠らずにやってきたのか
一目で察する事が出来る。
ではワインディングが下手だと有名サロンの試験には合格できないのかといったら別にそうゆうわけではないのだが
あなたがもし他の美容学生と比べてぶっちぎりでクオリティの高いワインディングができたとしたら
確実に見栄えが良い。
あなたがもしも面接で一生懸命に自分の真面目さをアピールしたいと思ったならワインディングの練習は日頃からしっかりやっておくべきだろう。
永久に無くならない技術であるため

あなたが美容師になってからお客様に施術するパーマのクオリティは今やっているワインディングのスキルがそのまま反映される。
ステムの角度やテンションの均一性など
あなたが今学校の授業で嫌という程やらされているワインディングの基礎は将来必ず役に立つ。
ワインディング以外にもホットカーラーを巻いたりする技術にも、この基礎的な部分は必ず活かされる。
絶対に間違いない。
あなたがワインディングの授業が嫌いなのかもしれない。
しかし
残念ながらウィッグで全頭早巻きの練習はサロンに入ってからも散々やらされる。
理由はやはりワインディングには大事な基礎がたくさん詰まっているからだ。
ちなみにおばあちゃんのパーマは
根元からしっかりテンションをかけて巻くという基礎ができないと綺麗に仕上げるのは難しい。
あなたがワインディングの練習をサボればサボるほど
国家試験が危うくなるだけでなく
サロンに入ってから後々苦労する事になるのだ。
まとめ
ワインディングはマジで真剣に練習しておいた方がいい理由
- 当たり前の事だが国家試験の課題になる可能性が高いから。
- 原宿や青山の有名サロンの就職試験でもワインディングのスキルはチェックされるため。
- サロンに就職してからもワインディングの試験はあり、そのための練習は散々やらされる。
いかがでしたか?
ワインディングはあなたの美容人生に永遠に付きまとうものと思ってもらっても過言ではない。
私は美容学校一年生の時にクラス内のワインディングの試験で最下位になり
担任の先生から
【このままではやばいぞ】と脅され
夏休みをほぼ毎日返上して学校へ行き自主練をした。
夏休みなのに、いつもと同じように朝から満員電車へ乗り学校へ行くという非常に悲惨な日々を過ごしたが
そのおかげで不器用ながらもクラス内では何とか中の上くらいの成績まで上がる事ができた。
私が通っていた学校は全国の中でもワインディングのレベルが比較的高かったため、学年全体での成績は中々上位まで上がる事は出来なかったが
サロンに入ってからのワインディングの試験はすぐにパスできた。
あの時本当にガチで練習しておいて良かったと心底思う。
私を見習いなさいなどと言うつもりは全く無いが
あなたも面倒くさがらずワインディングの練習は真剣にやった方が良いだろう。