
キャバクラ用語で【ヘアメ】とは【ヘアメイク】の略であって、実際どうゆう意味なのかと言うと
出勤前のキャバ嬢の髪型を綺麗に可愛く整える事だ。
これはお店にとってもキャストさんにとっても非常に大事な事である。
想像してみてほしいのだが、もしもあなたが男性だったとして
【髪が寝起きのようなボサボサの状態の女の子】と【華やかなドレスにマッチした可愛い髪型の女の子】
どちらに接客してもらいたいだろうか?
もちろん後者だろう。
店を管理するボーイさん達にとっても前者のような清潔感に欠ける女の子をフロアに置いておくのは店のイメージダウンに繋がると考え、後者を選ぶはず。
このように、ヘアメというのは店内と女の子に彩りを持たせるという意味で欠かさせないのである。
そしてこのヘアメは、そのキャバクラに専属として在籍しているヘアメイクさんが担当したり派遣会社から呼んだり、女の子が出勤前に近くのヘアセット専門店へ行ったりと様々であるが
その仕上がりのクオリティがヘアメイクさんによってピンキリなのだ。
その日のヘアメを下手くそにされると
女の子は大変凹みます
中にはブチ切れる人もいるので怖いのだが
このように出勤前のヘアメは女の子の仕事へのモチベーションに大きく影響するため、たかが髪の毛などといって決してあなどれない。
私も元々は美容師から始まり、ある日をきっかけにヘアメに目覚め、気付いたら約3年程キャバ嬢のヘアメの仕事をやっているのだが
様々な現場で幾多のヘアメイクさんの仕事を見てきた経験上、
ヘアメが下手なヘアメイクさんの特徴は大体決まっている事がわかった。
今回は私がその特徴を詳しく解説していきたいと思います。
なぜヘアメが下手と言われてしまうのか?
ヘアメイクという仕事は美容師と違って国家資格が必要なものでも無い。
やりたきゃやらせてくれる。
その辺の主婦でもJKでもおっさんでも年齢、経験は特に問わない。
だが、下手くそで女の子からクレームが出るようなレベルであればヘアメにうるさい店ならすぐにNGが出てしまう厳しい世界だ。
そうゆう人達の特徴は大体以下の3つだ。
経験が浅い

ヘアメイクの現場は業界歴10年以上のベテランから、始めて数ヶ月の新人さんまで色んな人が働いている。
ヘアメイクはセンスの要素もかなり影響するため、キャリアが長ければ必ず上手というものでも無いが、新人さんの方が経験が少ない分、やはり不利だ。ベテランのヘアメイクさんに比べて今まで見てきた髪の毛の数も違うし、急に変わったオーダーをされた時に対応できる力にどうしても欠けてしまう。
これはその新人のヘアメイクさんが場数をこなしているうちに解決する事なのだが、もちろん本人もできるだけ多くヘアメの現場に携わるようにするなどの努力が必要である。
これを読んでくれているあなたがもしもキャバ嬢なら
【なんとなく雰囲気が新人っぽい】とか【おぼつかない手つき】だと思ったら簡単な巻き下ろしにしてもらうくらいにした方が身のためだろう。
練習不足すぎる

ヘアメが下手な人は
まず根本的に練習量が少なすぎる事も原因の一つとして挙げられる。
資格も何も無しにできてしまうため、軽い気持ちでヘアメの仕事を始める人も多い。
要するに舐めているのだ。
今時のヘアメは昔と違いスジ盛りや夜会巻きなど逆毛を駆使して頭をでっかく盛るという難しい技術を要求される事は少ない。
ヘアセットの経験が少ない美容師でもやろうと思えばできてしまう。
だからヘアメの仕事に浅はかな気持ちで望む人が多いのだ。
今時のヘアメはゆるい巻き下ろしやルーズな質感のアップなど簡単そうに見えるスタイルがほとんどだが
それでも下手な人がやるのと上手な人がやるのでは仕上がりが全然違う。
インスタグラムなどのSNSで最先端のヘアメを発信している上手なヘアメイクさんは我々の知らないところで日夜努力して腕を磨いている。だから上手いのだ。
私もヘアメイクを始めて一年近くは中々自分の中で思い描いているようなスタイルが上手く作れずに苦労した。ヘアメが終わった後に女の子から嫌な顔をされた事も何度もあった。それが悔しくて仕方なかったから毎日寝る時間を削ってウィッグ相手にめちゃくちゃ練習し、365日休まずに現場へ出た。
そんな日々を繰り返しているうちに段々と自分が上手になっているのがわかり、女の子の反応が明らかに変わってきているのがわかって、ようやくこの仕事が板についてきている実感が湧いてきたのだ。
おかげで今はインスタでヘアメの講習会を主宰して自分で集客ができるレベルにまで上達する事ができたのだが
下手くそなヘアメイクさんを見ていると向上心が欠けていて練習量が少なく、この仕事を甘く見ているのがよくわかる。
トレンドを勉強していない

ヘアメイクさんの年齢は幅広いという事は先ほど述べたが、50代半ばくらいの世代もザラにいる。
キャバクラで働く女の子の年齢は10代後半〜20代が圧倒的に多い(熟女系の店は別だが)
そんな中で50代のおっさんやおばさんの作るアップスタイルなども見ていると
何だか古い…
これは日頃から流行りのスタイルを勉強していない事が原因として挙げられる。
ヘアメイク業界は流行を意識したスタイルを提供する事が最も大切だ。
【私は歳だから今時の髪型がわからない】と言うようになってしまったらヘアメイクさんとしては終わり。若いピチピチギャルの髪を施術する資格は無い。
しかも中高年のヘアメイクさん程キャリアが長い分、変にプライドが高く凝り固まった考え方があるため中々自分のダメな点を受け入れようとしない。トレンドの発信源であるSNSなんか見ようともしていない。
このようにトレンドに全く関心の無いような中高年ヘアメイクは下手くそと言われて当然である。
まとめ
キャバ嬢に下手くそとディスられるヘアメイクさんの特徴とは?
- 経験が浅くて様々なオーダーへの適応性が低い。
- キャバ嬢のヘアメを手軽にできる仕事だと思っていて舐めている。そのため非常に練習不足。
- 最新トレンドを日頃から全く勉強していない。中高年ヘアメイクに多い。
いかがでしたか?
どんなヘアメイクさんも最初は絶対にみんな下手くそだ。【あの人下手だよね】とキャバ嬢に陰口を言われたりディスられたりするのは最初のうちは仕方ない。
上手になるヘアメイクさんはそこから悔しい気持ちをバネに見えないところでめちゃくちゃ練習するから上手くなる。
下手くそのまま歳を取ってしまう人は、とにかく向上心が無いのだ。
センスだってみんな最初から抜群に輝いているわけでは無い。結局のところ努力だと思う。磨けば光るはずなのだから。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
おしまい☆