
学生時代から付き合っていた彼氏の就職先が美容院になり、めでたく美容師のアシスタントとして職が決まった。
その結果
【なんか放置されている】
【かまってもらえない】
【連絡がマメでは無い】
あなたはこんな状態になり寂しい思いをした経験もあるのではないだろうか?
私の11年間の美容師人生を振り返ってお答えさせてもらうが
美容師は死ぬほど忙しい。
それもアシスタントなど若い世代であればあるほど究極に忙しいのだ。
中々あなたの相手をしてあげられないのも無理はない。
今日はその美容師の彼氏が多忙を極める真相を私が詳しく解説していきたいと思います。
なぜ美容師は忙しいのか?
一見華やかに見える美容師という仕事。
遥か昔の話では美容師ブームだった時代もあって当時は美容学校の倍率も10倍を超えた時期などもあったそうだ。
しかし
私も実際に経験してきたからこそ分かるが、そんな華やかな仕事に思える美容師も裏側は地獄のような日々の繰り返しである。
レッスンに追われる日々

美容師はアシスタントとして入社したその日から、まず与えられるのはスタイリストになるための膨大な量のカリキュラムだ。
これを全てクリアしない限り美容師としてのスタート地点であるスタイリストにはなれない。
美容院の営業時間は長く、10時にオープンしたなら21時にクローズというふうに法律上で定められた労働時間を軽くオーバーする。もちろんこの営業時間内に思う存分カリキュラムを進めるためのトレーニングをする事は難しい。(店内が広くてそのためのスペースが用意されているのであれば別だが)
美容師は営業時間の前後を利用して日々技術のトレーニングを行なっているのだ。
開店の1〜2時間前には店に到着し朝練を行い、そのまま休まず営業に入る。閉店時間になれば掃除や片付けを済ませた後に終電ギリギリまで夜練を行う。
ここまでの話で大体想像が付くかと思うが、こんな1日を過ごしたせいで美容師はとてつもなく疲労困憊して帰宅してくる。
睡眠時間も短い。翌朝もクソ早い。
1秒でも長く寝る時間を確保したい一心だ。
彼女とまったりLINEをしたり電話をする余裕は無い。
とにかく激務

【レッスンに追われる日々】を過ごしていると1日の拘束時間は15時間ほどになる。しかもゆっくりご飯を食べるための休憩時間なんてロクにもらえない。私が最初に入社した美容院は丸一日を通して10分間だけだった。
15時間以上拘束されて10分間の休憩なんて正気の沙汰では無い。今思い返してみるとイカれてる。
そもそもこんな労働の実態そのものが完全に違法なのでおかしな話だが、美容業界というのはそのような変な常識が今も根強く残っている。
美容師アシスタントの辛いところは拘束時間の他に、1日10人以上ものお客様を立て続けにシャンプーさせられる事だ。
これが意外に本当にキツくて腰を悪くして辞めてしまう人や手荒れが悪化し過ぎて業務自体が困難になり辞めてしまう人が後を絶たない。
休みの日ときたらカットモデルを探すために街へ繰り出し日が暮れるまでモデルハントを行い、そのお店で雑誌の撮影などがあればそれを手伝うために休日を返上させられる。
美容師アシスタントは体力的にも精神的にも余裕が無いのだ。
切実にお金がない

美容師の初任給の相場は会社にもよるが大体15万くらいだ。そこから所得税や社会保険などが引かれるため、手取りの額は悲惨な事になる。
美容師アシスタントはとにかく貧乏で金が無い。1ヶ月の生活費をやり繰りするのもやっとだ。私も当時はいつも腹を空かせているような状態だったが金はまるで無かったため毎日スーパーで買った88円の食パンをかじって生活していた。
これでは彼女とのデートに行くための金も惜しんでしまうのも無理はない。
まとめ*忙しい美容師の彼氏と上手に付き合うためには?
これまで述べたように美容師のアシスタントは
- カリキュラムをこなすためのレッスンに日々精を出している。
- 異常な程の長時間拘束の中、一生懸命働いている。
- とにかく貧乏で金が無い。
というように精神的にも体力的にもマジで余裕が無いのだ。
そんな彼と上手に付き合っていくためにあなたに必要な事は
理解を持ってあげてください。

忙しくて中々連絡がつかなかったり相手にしてもらえなかったりするのも他の女に浮気をしているとか悪気があるわけでもなく
単純に忙しくて余裕が無いだけだ。
あなたが寂しく感じてしまう気持ちもわかるが、彼の方は体力的にも精神的にも金銭的にも余裕は無く常に疲れている状態である。
ちなみに私も新卒社員として入社したての1ヶ月後くらいに学生時代からずっと付き合っていた彼女にフラれてしまった経験がある。もちろん当時の私には心の余裕なんてものは全く無かったのでそれが原因だとは思うが。
多少会えない期間が続いたとしても、彼を信じて是非ともそこに理解を持ってあげてほしい。
そして、しいて言えば金の無い忙しい彼に久しぶりに会った時には
あなたの愛をいっぱい込めた手料理を振る舞ってあげると良いだろう。
貧乏で毎日ロクな物を食べてない美容師アシスタントの彼氏はめちゃくちゃ喜ぶはずだ。
必ずあなたの愛を感じる事ができる。間違いない。
以上、
現役美容師が語る美容師アシスタントの現状でした。
私もこの記事を書いているうちに当時の辛かった記憶が蘇ってしまい、何だか少々切なくなってしまったのですが
これが偽りのない美容業界の現実なのです。
参考になりましたら幸いです。またお会いしましょう!それでは☆