美容院の疑問

美容院に髪を結んでいくのはダメなのか?

女性の髪型の在り方というのは人それぞれで大きく違い、ファッション性が最優先の方もいれば機能性が最優先の方もいます。

前者なら当然ですが、髪型そのものを気にされるのでショートヘアでもロングヘアでもシルエットが重要になる。こだわりがある人なんかはコテを巻いてからじゃないと外に出られない人だっているだろう。

しかし、機能性重視の方は別です。利便性が第一優先になるため、

  1. 邪魔にならない
  2. 快適である
  3. お手入れに時間がかからない。

この3つが最も重要なわけだが、そんな人達が自身の髪の毛の扱い方として1番よく用いられるのが髪を後ろで一つ結びしてしまう事である。

これは長さを問わずに誰もが簡単にできてしまう方法であり、くせ毛で広がりやすい髪質であろうと直毛で猫っ毛であろうと無難に髪をまとめられるメリットがある。

しかし、いくら毎日髪の毛を結んで過ごしている人でも美容院での定期的なメンテナンスは必要だ。長期間放っておけば毛先はだんだんとパサついてきて汚くなる。カラーリングをしている人ならダメージは日に日に進行してくるのでなおさらだろう。

そこで美容院にメンテナンスのヘアカットをしに行く際

【髪をきっちりと結んで行ってもいいものなのか?】と考えた事はあるだろうか。

キツく結べば結ぶほどゴム跡は付いてしまう。

【果たしてそんな状態で来店しても施術に支障は出ないだろうか?】

このような疑問を一度でも持った事がある方に現役の美容師である私から答えを言うと

時と場合によってはやめた方が良い

これは一体どうゆう事なのか?詳しく説明していきましょう。

髪を結んで行かない方がいい時とは?

基本的に美容院の施術はシャンプーブローが各メニューの中に含まれている事がほとんどであり、ゴム跡が付いてしまっていても最初にシャンプーしてから施術をしてしまうので特に問題は無い。

しかし

下記のような3つの例外パターンに関してはゴムでキチッと結んで跡を付けてしまうと施術に支障が出やすくなるので要注意だ。

カット専門店へ行くとき

近年では薄利多売の格安美容室が全国で急増している中、男性客をターゲットとした1000円カットじゃなくとも

女性客の受け入れも視野に入れた平均単価2000円程のカット専門店もそこら中で出店されている。

この手の美容院は施術時間を約20分程に定め、単純にカットのメニューだけを量産していくシステムだ。もちろんシャンプーやブローなどは付いていない。純粋にカットだけ。

そこで、ゴム跡がガッツリ付いてしまった女性客が来店したとしよう。

間違いなく追加オプションのシャンプーを半強制的に加えられるか、【髪を結んだ跡が強く付きすぎてしまっているため、本日の仕上がりと後日髪を洗った時で長さに多少の誤差が出てしまう事をご了承ください】と言われる。

これは断言できます。なぜなら私もカット専門店で働いた経験があり、このような事例はしょっちゅうあったからだ。

シャンプブローが込みでは無い美容院で髪を切りたい時は変な寝癖はちゃんと直して、髪も結ばずに来店する方が無難だろう。

ヘアセットをしてもらうとき

結婚式やお呼ばれパーティーに参列するために、美容院でヘアセットをしてもらった経験はあるだろうか。

その時に出来上がったヘアスタイルが気に入った方も気に入らなかった方も一度下記のリンクを合わせて読んでほしいのだが

美容師のヘアセットは基本的に下手くそな人が多い。なぜなら、慣れていないから。ピンの留め方やコテの使い方など基礎的な部分がダメな人なんてザラです。

そんなただでさえヘアセットが不慣れな美容師の前に

【ゴム跡がくっきり。変な跡が付いてしまっている。】という一見やりにくそうな状態で来店してみてください。

それだけで【どうしよう…】と焦ってしまう美容師も必ずいるはずだ。

ヘアセットを生業としたヘアメイクさんなら別に何の問題も無い事だが、たま〜にしかヘアセットをやらない美容師さんにとってはRPGゲームの超強い裏ボスと戦うくらいに緊張する作業なのです。

自然体のまま、サラーっとした状態で来店してあげてください。

現在の髪の状況を施術前にしっかり見てもらいたいとき

前回行った美容院でカットをしてもらったが気に入らなかった。もしくは明らかに不慣れな若手の美容師に当たってしまい、失敗された。

【今回は別の美容院で真っ先に改善すべき点を見つけてもらい慎重に修正してもらいたい。】

こんな時はやはり変な結び跡などは無い方が美容師側も見やすいだろう。カットラインというその髪型の切り口を見るためにコームで毛束を引き出したりするのだが、この動作は髪の毛が自然な状態のままである方が見やすい。

髪型のお直しに行く際は髪を素直に下ろして行ったほうが無難である。

まとめ

美容院に髪を結んで行かないほうがいい3つの例

  1. カット専門店へ行く時
  2. ヘアセットをしてもらう時
  3. 髪型のお直しをしてもらいたいが、その前に現在の状況をよく見てほしい時

いかがでしたか?

まぁ基本的には髪を結んでいっても特に問題無い事の方がほとんどですが、数少ない例としてはこうゆう事もありますよということです。

ちなみに、髪を結んでくるよりも100倍くらい迷惑なお客様の例は下記のリンクに詳しく書きましたので、是非読んでみてください。あなたが該当していない事を願います。

今日のお話はここまでです!またお会いしましょう!

それでは⭐︎