美容院の疑問

美容院にパーカーを着て行くのは迷惑?

こんにちは!そーいちろーです!

普段美容院で働いているとお客様からたま〜に

『パーカーを着ていると美容師さんはやりづらいですか?』

という質問を受けることがあります。

えっとですね、正直な事言っていいですか?

とってもやりづらいです笑

まぁ施術前に脱いでくれれば問題無いんですが、

女性のお客様にプルオーバーのパーカーを脱いでくださいって言いづらいんですよね…

というわけで今日はなぜプルオーバーのパーカーを着ていると施術がしづらいのかを解説していきますよ!

美容院にパーカーを着て行くと美容師が嫌がる理由とは?

スタイルによってはヘアカットがしづらい

襟元がパーカーのフードでモコモコしているとタオルをかけてクロスを付けた時に首元だけが異様にふくらむのですが、これがヘアカットにこだわりを持っている美容師にとっては実は大敵なのです。

なぜヘアカットがしづらいのか?

ヘアカットはショートでもロングでもバックから切り始める事がほとんどです。

もしもパーカーのフードの影響で

襟の部分だけがモコモコして膨れ上がっている状態で襟部分を切りそろえて、そこの長さを基準に全体のヘアカットを進めたとします。

そして最終的にカットが終わり全てが仕上がってクロスを外した時には

なんと襟の部分だけが長さに若干の誤差がついてしまっているのです!

これはパーカーのフード+首にかけたタオルの厚みからその誤差が発生してしまうわけであって、美容師側もできるだけ綺麗に切れるよう頑張るわけですが

やはり限界があります。

なので美容院によっては来店されたお客様に店で用意したガウンに着替えてもらってから施術に入る場合もありますが

絶対数として少ないです。

というわけでフード付きの服を着てこない方が無難でしょう。

薬剤施術の際に襟にラップを挟みづらい

ヘアカラーやパーマの薬液を使用する前には襟元が汚れてしまわないようにラップを挟んでから施術を始めることがサロンワークでは一般的ですが、

パーカーのフードで襟の部分がモコモコしてしまっていると正直ラップが挟みにくいのです。

それはつまりどうゆう事かというと

衣服の汚れを防ぐためにラップを挟もうとしているがフードのモコモコの影響でズレてきやすい、つまりカラー剤やパーマ液が付着してしまう可能性が多少なりとも高まるのです。

くだらない事だと思いますか?

美容師側にとっては襟元をラップでカバーすることは損害事故を防ぐために非常に重要なことなのです。

実際に美容院で襟元に薬液が垂れて浸透してきてしまっている事故のほとんどはこのラップによる安全対策がきちんとできていなかったという事に起因します。

ちなみにこれはパーカーのフードに限らず、ワイシャツにネクタイを着用してきたお客様なども同様です。

襟の高い服を着て来たお客様を施術する際には私たち美容師は細心の注意を払って施術しています。

シャンプー時に襟部分を濡らす可能性がある。

これはどちらかと言えば担当の美容師よりもアシスタントの方にありがちな事例ですが

パーカーやワイシャツなど襟元が高い服を着ているとシャンプー時にシャワーのお湯が浸透してくる可能性が多少なりともあります。

【え?何それ?!プロでしょ?やばくない?!ありえないんだけど!!】と思うでしょう。

そうです。通常で考えたらありえません。

あなたはお客様としてお代金を払って美容院でプロのシャンプーを受けているのですから。

しかしですね、アシスタントの子はあくまでアシスタント。見習いなのです。シャンプー技術だってベテランのスタイリストと比べたらまだまだ未熟。これからたくさんの経験を積んで、ようやく一人前になるのです。

シャンプーの難しさもそのお客様によって難易度が全然違います。

全員が全員その店のシャンプー台に身体がフィットするわけでもありません。当然、洗いづらい人も出てくるわけです。

小柄で首が短い人やうなじの毛が長い人なんかなんかは普通の人に比べて洗いづらいですね、襟足の方なんか特に。

そんなただでさえ洗いづらい人が厚手のパーカーやハイネックの服なんて着てみてください。

アシスタントの子はめちゃくちゃ苦戦してるはずです。

別にこれはあなたがシャンプー台にフィットしない洗いにくい体型だから美容院に行く時の服装には気を付けろとか、そんな事を言ってるのではありません。それはそれで先程も申し上げたように襟元にラップを挟んでカバーするなど美容院側でも対策を取ります。

ただ、ごく稀な可能性としてそうゆう事もありえるよという話をしたかっただけです。

まとめ

美容院にパーカーを着て行くのは迷惑というより、着て行かない方が無難である。その理由として

  1. 求めるヘアスタイルによってはカット中にパーカーのフードと首にかけたタオルの厚みで長さに誤差が出てしまうことがあり、仕上がりに影響する恐れがある。
  2. ヘアカラーやパーマなど薬液を使用する施術の場合、衣服の安全のために襟元にラップを挟むことが多いが、厚手のフードの場合これが挟みづらく段々とズレてきてしまいやすく、損害事故の可能性が上がる。
  3. 技術がまだ不慣れで未熟なアシスタントの子にシャンプーをしてもらった場合、ごく稀ではあるがお客様によっては襟を濡らされてしまう事もある。

いかがでしたか?

結論、厚手のパーカーは着て来ない方がいいよって事です。

別に迷惑とかでは無いです。どんな服を着て来ようがそれはお客様の自由ですから。

ただ、わずかな可能性としてそうゆう事もあり得るというだけです。

今回の記事があなたにとって少しでもお役に立てる内容となってもらえたら幸いです!

またお会いしましょう!それでは☆