美容院の疑問

美容院に行く頻度とはどれくらいが良いのか?

みなさんはどのくらいの頻度で美容院に通いますか?

私現役美容師の経験上ですが、女性の場合多い人で2週間に1回、少ない人だと年に2回くらいしか行かないという方もいます。美容院に行く頻度は様々ですね!

もちろん本人の自由ですが、基本的にヘアスタイルというのは一定の品質を維持できる期間というのは限られています。髪の長さや形、カラーやパーマなどによってもそれらは大きく変わってきます。

今日はヘアスタイルに関して各テーマごとに美容院に行く頻度を細かくお伝えしていきましょう!!

髪の長さごとに美容院に行く頻度は変えるべき

髪型の品質が保証される期間、食べ物でいうところの賞味期限とでもいいましょうか。髪型はロングであればあるほど長持ちし美容院に行く頻度は少なく済む。ショートであればあるほどスタイルが崩れるのも早く美容院に行く頻度は多くなければいけないという統計があります。

しかしこれはあくまで私が美容師を11年やって見てきた統計です。例外だってもちろんあります。

では長さ別の適切な美容院に行く頻度の正解はあるのか?

ロングヘアの場合

その方のライフスタイルにもよりけりですが、もしも日常生活で髪を一つ結びにしてしまう事がほとんどの場合は半年くらい放置してしまったとしても問題無いでしょう。ただ伸ばすだけ伸ばした髪はお尻くらいのスーパーロングの長さを越えようとするとヘアサイクルの関係により抜け落ちます。そしてその長さまで伸ばす事により私生活では以下の支障をきたす場合があります。

  1. しゃがんだ時に必ず床に髪の毛が付くので人に踏まれてしまう可能性がある。
  2. お風呂上がりのドライヤーが非常に時間がかかる→電気代も上がる。
  3. 扱いが全て困難→パーマもまずかからない、髪を巻くのも一苦労。
  4. 美容院に行った際も特別追加料金を課せられる場合がある(プラス2000円など)

正直、スーパーロングまで伸ばした毛先を綺麗なまま維持できてる人は少ないです。バサバサして汚く見えるくらいなら切ってしまった方が周りからは好印象です。

結論、期間は問いませんが扱いやすいさや見栄えを考慮した上で長くてもおへそくらいの長さを越えたら一度カットしに美容院に行くべきかなと思います

ミディアムヘアの場合

ミディアムレングスの定義は定かではありませんが肩下〜胸上くらいの長さという認識で大丈夫です。ロングヘアと同じように毎日一つに結んで生活するのであればある程度放置していても問題ありませんが、

ミディアムヘアはロングヘアよりもレイヤーを入れてシルエットに動きを付けたりする事ができる分、髪を動かしてスタイリングしたい方は定期的なメンテナンスが必要になります。

人の髪は1ヶ月に1センチ〜1.5センチほど伸びますが、動きのあるミディアムヘアのスタイルの持ちは長くて2ヶ月程です。なので大体2ヶ月に一度くらいの頻度で美容院に足を運びましょう。

ショートヘアの場合

レイヤーの入ってないアゴくらいの長さもショートヘアの類に入るので一概に何ヶ月の頻度で美容院に行く必要があるかは断定できませんが、ロングやミディアムよりも年間で計算すると多めに美容院に行かなければ形を維持できない事は確かです

上記の写真のような襟足の刈り上げを用いたボーイッシュなショートヘアであればなおさらです。髪が伸びるスピードは個人差がありますが早い人であれば1ヶ月もすれば襟足はモサモサし出しバックのシルエットだって徐々に崩れ始めます。

私の見てきた経験上、人間は前側よりも後ろ側の方が早く髪が伸びます。ショートヘアは前からもそうなんですが横から見たバックのシルエットが命です。つまりショートヘアの場合後ろ側が伸びてしまうとロングやミディアムよりも形崩れが非常に気になるのです。

ショートヘアなら早い方で1ヶ月、遅くても2ヶ月以内には美容院に行くべきでしょう。

美容院に行く頻度はパーマやカラー、縮毛矯正をやってるかどうかでも変える必要がある。

これまで説明した内容はあくまで髪の長さだけに着目して美容院に行くべき頻度をお伝えしましたが、パーマやカラー、縮毛矯正をかけてるいるかどうかでまた変わってきてしまいますので一つずつ説明しましょう。

パーマの場合

『パーマをかけていないと後頭部がぺったんこになってしまい恥ずかしい』

『直毛すぎて嫌なので髪に動きを持たせたい、しかし毎朝コテを使うのは面倒だ』

人それぞれコンプレックスがあるかと思いますが、パーマにはそれを解消してくれる役割もあります。ですのでパーマがなければ日々の暮らしが嫌になってしまう方であれば美容院に行く頻度というのは重要でしょう。

パーマの持ちはパーマの種類によって変わり、かけ直す頻度は髪のダメージ具合と相談するべき

年間でパーマをかけるべき頻度ですが、まずデジタルパーマやエアーウェーブといった熱や風の物理的な力+化学的な力を利用したパーマを使うのか、昔からある従来の化学的な力のみでかけるコールドパーマを使うのかで変わります。そしてパーマの持ちの相場ですが前者なら長くて半年、平均で3ヶ月、短くて1ヶ月。後者なら約1〜1.5ヶ月でかなりパーマは落ちてしまいます。

では、この期間を目安にすぐさまパーマをかけ直しに美容院に行くべきか?

と思うところでしょうが、ここが難しいところで一度パーマをかけた毛先というのは少なからずダメージが蓄積してしまいます。そこで例えば1〜2ヶ月に一度のペースでパーマをかけ続けている人がその後も永久に持続してパーマをかける事が可能かというと中々厳しいのです。

結論、対策としてはパーマをかけ直すのであれば伸びた分を必ずカットしてもらい毛先の負担を無くす。髪の伸ばし途中であるなら無理にかけ直さずに髪をいたわる期間を設けるなど計画的に美容院に行く必要があります。

ヘアカラーの場合

黒染めのようなダークトーンの色でない限り、大体の色味のカラーリングは染めてから1ヶ月もすればある程度抜け落ちます。

全体的に髪の色味が抜け落ちたらすぐさま染め直しに行くべきか?という疑問はよく聞かれるのですが、

美容師の意見として根元が2〜3センチ伸びてきて地毛との境い目が気になり始めたら染め時だと思うので、2ヶ月に一度美容院に行く頻度で十分です。

もしも1ヶ月に必ず一回フルカラーをやっていたとしたら年間で12回も髪の毛全体をカラー剤のアルカリに浸している事になります。そうなると髪への負担はかなりのものになるので、2ヶ月に一度、年に6回に減らす事でだいぶ変わるはずです。そして美容院に行くたびに毎回毛髪内部の補修効果があるシステムトリートメントをやることでさらに髪の毛の負担は軽減できます。

縮毛矯正の場合

美容院での施術の中で1番コンプレックスの解消に役立つ縮毛矯正はくせ毛の方にとって無くてはならない存在です。

一度縮毛矯正をかけた方がどのくらいの頻度でかけ直しにいくべきかはその個人の髪の伸び具合によってまちまちですが、早い人で4ヶ月に一度、遅い人で半年くらいの月日を空けてからかけ直すべきかと思います。それも伸びた分の根元だけかけ直せば大体の場合は十分です。

なぜカラーやパーマよりも美容院に行く頻度を減らす必要があるのか?

縮毛矯正というのはそもそも一度かけた部分に繰り返しかけるという事は髪の毛の負担の関係上できません。その上縮毛矯正の薬剤というのは地肌についてしまうと根元が折れてしまったりという危険性があるので根元を1〜2センチ程空けて塗布して、なおかつ既に縮毛矯正をかけている中間〜毛先には薬剤がつかないように慎重に施術します。

簡単にいうと4ヶ月〜半年ほど経過してある程度根元が伸びてきてくれないと物理的に縮毛矯正の薬剤を塗布するのが困難なのです。

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縮毛矯正のリタッチを繰り返していく中でどうしても毛先のうねりが気になっているのであれば担当の美容師とよく相談してかけ直すか決めようね!

美容院に行く頻度をまとめてみた

  1. ロングは日頃から結んでしまうのであれば、どんな頻度でもいいが長くてもおへそくらいの長さでキープしておかないと自分が大変である。
  2. ミディアムは動きのあるスタイルを維持したいのであれば2ヶ月に一度くらいは美容院でメンテナンスカットをしてもらうべき。
  3. ショートは短ければ短いほど月に一回など高頻度で美容院に行かなければ形を維持しづらい。
  4. ヘアカラーは髪の毛の負担を考慮し、2ヶ月に一度くらいの頻度が良い。
  5. パーマは取れたからすぐさまかけ直すのではなく、髪のダメージ具合を美容師によく見てもらって相談して決めるべき。
  6. 縮毛矯正は早くて4ヶ月、遅くて半年などある程度の期間を空けてあげないと物理的にかけ直すのが難しい。

代表的な長さ別と施術内容別で美容院に行く頻度をまとめてみましたが、いかがでしょうか?

あまり美意識がない人に『美容院なんて我慢すりゃいいじゃん』などと言われてしまったらそれまでですが、私としては女性がそれなりの美しさを保つためにはその人の髪の長さや状態に合わせた適切な美容院に行く頻度が大事だと思っています。

それほど髪の毛が与える美の印象は強い。

今日のお話しはここまでです!最後までお読み頂きましてありがとうございました!

またお会いしましょう!

それでは☆