
日常的にフケや痒みが止まらなくて悩んでいる方は非常に多いだろう。
私は普段は美容師やヘアメイクの仕事に携わっているため、これまで数万人の髪の毛を見てきたが、老若男女関わらずそこに悩みを持っている方はやはり多い。
そこでそれらを少しでも抑えるためにはそれに合った専用のシャンプー剤の使用が必須になってくるのだが
選び方にいくつかポイントがあるので注意してほしい。
今日はそこについて詳しくご説明していきたいと思っていますが
まずはフケや痒みが発生してしまう原因から順を追って解説していきます。
目次
そもそもフケや痒みはなぜ発生してしまうのか?
フケや痒みが発生する原因というのはまず元々の肌質がそうだからと言うのもあるが
あなたの日頃の生活習慣が大きな要因となってしまっている可能性も非常に高い。
それについては主に以下の三つだ。
不規則な食生活

ジャンクフードは好きだろうか?
マックやケンタッキーなどの脂っこい食べ物の事だ。
美味しいだろう。
しかし
残念ながらこれはフケや痒みの原因となりかねない。
フケが出やすい肌質のあなたにとって
油分の強く脂身の多い食べ物は頭皮の毛穴から皮脂が過剰に分泌されやすく、結果的にフケの発生を促進させてしまう。そうなると必然的に痒みも同時に発生する可能性が高い。
普段の食生活はできるだけ外食のファーストフードは避けてしっかり緑黄色野菜や魚や肉、白米などを規則正しく摂取するよう心掛けた方が良い。
ハンバーガーショップなどでサクッとメシを済ますのは楽だが、後々あなたの頭皮の健康上に悪影響を及ぼす事は十分に理解した方が良いだろう。
睡眠不足

寝る時間がいつもまちまちで、深夜の2時とか非常に遅い時間に寝ている。もしくは昼夜逆転した生活を送ってしまっている人。
こんな方は生活リズムを一度見直した方が良い。
人間の成長ホルモンが一番分泌される時間帯は基本的に22時から深夜2時の間だ。この間に眠りに入っていなければ体内の新陳代謝が上手く行われないため必然的に頭皮環境にも悪影響を及ぼす。
意外に思われるかもしれないが、フケの発生と日頃の睡眠の質は密な関係にあるのだ。
ストレス

そしてこれは生活習慣が原因とされている中でも最も影響力が強い。
ストレスを抱えてしまう事によって自律神経が乱れて血管が収縮し頭皮に上手く栄養が行き渡らなくなる。
その結果、睡眠不足の話と同じように頭皮環境を悪化させてしまうのでフケや痒みが発生しやすくなるのだ。
女性の場合だとこれに加えてさらにホルモンバランスの乱れも生じてくるため、より顕著なものとなってくるだろう。
ここまででフケや痒みが発生する主な原因を3つ挙げたが
フケの方には種類があって、自分がどのタイプなのかを把握しておく必要性がある。
まずどのようなフケが発生するのかを確認しよう
一般的にフケの種類は
ギトギトした脂っぽいフケかカサカサしてる乾燥したフケのどちらかだ。
詳しく説明すると以下の二つの通りである。
脂性のフケ

自分の頭皮を触ると常に脂ぎっていて何だかべたついてる。臭いを嗅いでみるとくさいという方でなおかつフケが止まらないのであればそれは間違いなく脂性のフケだ。
この正体は実はフケ原因菌というカビの一種で、これが頭皮に住みついていてフケの発生原因となっている。
このフケ原因菌はどんな人の頭皮にも住みつくが、人間の皮脂を好んで食べるため、頭皮の皮脂が多い人にたくさん存在する傾向があるようのだ。
つまり残酷な話だが
常に頭皮がギトついているあなたの頭上にはカビが大量発生しているという事になる。
これは当然だが地肌が痒くなる原因でもあるので、頭皮をボリボリとかきむしっていると同時に大量のフケがボロボロと落ちてきてしまうのだ。
乾燥タイプのフケ

常に肌がカサカサしていて冬場になるとそれがより顕著になり頭皮が痒くなる、パラパラと落ちるフケが発生するという方は乾燥タイプのフケであると思ってもらっていい。
これは脂性のフケとは根本的に原因が異なり、
乾燥によって頭皮の角質が剥がれ落ちてそれがフケとして見られるため、脂性のフケ原因菌とは違いカビではない。
乾燥タイプのフケが出る方は夏になり温度が上がるとと気候的に乾燥しなくなるため、必然的に症状が収まるというのが特徴だ。
以上で脂性のフケと乾燥のフケの原因を解説したが
この二つは発生しているそもそもの過程が異なるため、フケ取りシャンプーの選び方もそれぞれ変えなければいけない。
フケの種類に合わせた正しいシャンプーの選び方
脂性のギトギトしたフケと乾燥のカサカサしたフケではお互い発生の原因が異なるため、シャンプー剤もそれぞれ違った性質の物を使用する必要がある。
そこに関して詳しくは以下の二つにまとめてみた。
脂性のフケの場合

脂ぎったフケをしっかり洗い流すためにはそれなりの洗浄力がある事が大前提だ。
乾燥肌の人に使うような洗浄力がマイルドなシャンプー剤ではフケ原因菌を除去するのには弱すぎるため、使用するべきではない。
そしてフケはカビであるため強い洗浄力に加えて
内容成分に殺菌作用があるタイプの物が望ましいだろう。
使用後も油性成分や洗浄成分を残さないようなさっぱりとした洗い上がりになるものがフケの除去に加えて痒みを取る効果が期待できるので望ましい。
私は脂性のフケを殺菌するタイプのシャンプーで本当に良質な物は一つしか心当たりが無いのだが、知人に1人、ものすごい脂性でフケが多い頭皮の人がいて、試しにそれを使用してみてもらったところ、一発で綺麗にフケが洗い流せてしまった。その様子を別記事にまとめてみたので興味がある人は一度読んでみると参考になると思う。
乾燥タイプのフケの場合

脂性のフケの方とは異なり、乾燥が原因でフケが発生するタイプは
洗浄力が強すぎるシャンプーを選んでしまうと頭皮の乾燥に拍車がかかってしまい、フケをより強く発生させてしまう原因となる恐れがある。
なので、脂性のフケが発生する人よりもシャンプー剤の選定はデリケートになってくる。
適度な洗浄力で乾燥によって発生するフケをしっかり洗い流しつつも、髪や肌に刺激を与えすぎないように保湿力や毛髪補修成分が含まれたものを使用すると良い。
ちなみに超敏感肌の人は
フケだけではなく痒みも出てきてしまうのもよくある悩みの一つとして挙げられる。
これは元々の肌質が原因でもあるが冬場の乾燥がそうさせてしまっているという事もありえるのだ。
そんな時はアトピーの方にも使用できるくらいに洗い心地がマイルドになるような物を選ぶのがいいのだが
【正直超敏感肌にどんなシャンプーが合っているのかがよくわからない】という人も多いだろう。
私が今までの美容師経験の中で知る事ができた超敏感肌用のシャンプーは一つだけ心当たりがあるが、実際に使用してみた感じだと洗ってる時の頭皮への刺激はめちゃくちゃ優しい。それについては別の記事に詳しく書いてみたので興味があれば一度目を通してみるといいだろう。
まとめ
フケや痒みが発生してしまう原因とは?
- 油分の強いジャンクフードを過剰に摂取していて毛穴が詰まり頭皮環境の悪化を招いてしまっている。
- 睡眠不足が原因で新陳代謝が上手く行われていない
- ストレスによる自律神経の乱れが生じ血管の収縮が起きて結果的に頭皮環境の悪化につながってしまっている。
そのためのシャンプーの適切な選び方とは?
自分が脂性か乾燥のどちらのフケのタイプなのかをしっかりと把握した上で、それに合うような物を選択する事。
いかがでしたか?
ふけは放っておくと頭皮環境の異常を招き薄毛になるリスクもあります。
そうならないようにするためにも日頃から自分の肌質に合ったシャンプー剤を選ぶべきだが
もしそれでも解決しないようであれば、それはもしかしたら
脂漏性皮膚炎などの病気の疑いも可能性としてありえる。
決して自己判断で解決せず、早めに医師の診察を受けに行く事をするべきだ。
今回お話しした内容が少しでも参考になれば幸いです。
またお会いしましょう!
それでは⭐︎