知識

コンディショナーとトリートメントの違い、知ってますか?

皆さんにちょっと質問しますが

普段シャンプーした後にコンディショナーって使ってますよね?

多分大多数の方が使っているでしょう。

じゃあ、トリートメントは毎日使ってますか?

『う〜ん、わかんない。コンディショナーはお家にあるけど…トリートメントは多分美容院に行った時にやってもらってるんじゃないですか?』って思った方。

そもそも

コンディショナーとトリートメントの違い、本当にわかってますか?

何も知らずになんとなく使うより色々知っておいた方が確実に自分の髪のためになりますし、少しでも知識を付けておいた方が自分でヘアケア商品を買う時などに必ず役に立ちます。

そうゆうことで今日は美容業に携わって11年のこの私がコンディショナーとトリートメントの違いを詳しく解説していきます。

コンディショナーはトリートメントと違い髪の表面をコーティングする役割を持つ

コンディショナーとリンスの違い。目的とは?

コンディショナーのボトル

簡単に言うと内部補修をしつつ毛髪表面をコーティングするものをコンディショナーといいます

世間一般で良く聞くリンスというものもこれに該当しますが、どちらかというとリンスはあくまで毛髪表面をシルクで覆いなめらかにコーティングする工程を言語化した意味合いが強いです。

したがってコンディショナーとリンスはほぼイコールの関係にあると思って頂いて大丈夫です

プロが教える上手なコンディショナーの使い方

写真はシャンプーボールにお湯を貯めた状態ですが、皆さんもお家のお風呂にお湯を張った少し大きめの桶を用意して、髪の毛全体によくコンディショナーをなじませたらそのまま髪の毛を桶に浸けてください!そうすると桶のお湯はコンディショナーを適度に含んだお湯になるので(リンス水と呼ばれる)それを頭皮から髪の毛全体に少しずつかけてあげてください!

そうする事によってムラなくコンディショナーが髪の毛全体に浸透します

そーいちろー

これは美容師の間でチェンジリンスと呼ばれる技法なんだけど桶にお湯ためて髪の毛つけてバシャバシャやるだけだから誰でもできるよ!さっそく今日のバスタイムにやってみよう!

コンディショナーはセルフで使うものだがトリートメントはプロが施術するサロンメニューである。

トリートメントはそもそも自宅でやるものではなく、プロフェッショナルがサロンでお客様に施術するものである。

これはもうコンディショナーとは目的が全く違うものであって、トリートメントはコーティングではなく損傷した髪を内部から補修する事が目的です。それも様々なタイプのものがあり、上記の写真は髪のパサつきを抑えて毛髪内部を修復させる他、カラーヘアに艶を与える事に特化させたタイプのトリートメントを施しました。それももちろん美容師としてのトリートメント技法を持っているからできる事であり、コンディショナーと違い髪の内部にしっかり浸透させるためには知識も技術も必要なのです。

よくあるトリートメントの代表的なパターン

2ステップトリートメント

1ステップ目でアミノ酸やコラーゲンなどの栄養素を補給し、2ステップ目で手触りや指通りをよくするためのCMC(簡単に言うと毛髪内部の栄養分がこぼれ出ないようにつなぎ止める接着剤のような役割をするもの)を補う。シャンプー台で寝た状態で行われるものが多い。短時間で髪の毛を綺麗にできる事からクイックトリートメントと呼ばれたりします。

3ステップトリートメント

前述した工程に加えて遠赤外線機やナノ分子の水蒸気スチームなどを使って栄養分の浸透を2ステップよりもさらに促進させる。セット面での施術が多いため多少時間はかかるが、効き目は抜群に良い。

というものが代表的なシステムトリートメントというやつです。

わかりますか?

ちゃんとしたトリートメントはお家でセルフで気軽にできるものじゃないですよ!

美容師がそのお客様の髪を触って見て適切なものを選び髪の中に何の栄養素が欠けているのか推測をして施術するのがプロフェッショナルのやるトリートメントです。

ただ単純にトリートメントのお薬を髪に揉み込んでシャワーで流して完了だと思ったら大間違いです。少なくとも美容師はトリートメント技術を習得するためにアシスタント時代から研修を受けています。

そーいちろー

トリートメントを効果的に浸透させるために美容師はたくさんの時間を勉強に費やし研究してるよ!だから美容院で施術するトリートメントには価値がある!

まとめ

コンディショナーというのは毛髪の表面を整えコーティングするものであり、内部補修の効果はあまり無い。リンスという言葉もこのコーティングする工程をそう呼んでいるだけなので、コンディショナーと同じに考えてもらって良い。

トリートメントはコーティングではなく損傷した毛髪内部を補修する事が目的である。髪質やダメージ具合によって使用する薬剤を選定する必要があるため、本来はプロフェッショナルがサロンで施術するもの。

いかがでしたでしょうか??

普段何気なく使ってるコンディショナーと美容院で施術されるトリートメントではこれだけの違いがあるんですよ!そして今日この記事を読んでくれた貴方は昨日よりもヘアケアの知識が少し増えたと思います☆

ちなみに日々の入浴後に洗い流さないトリートメントをつけて乾かす方も多いかと思いますが、その時使用する物も自身の髪質や目的に合わせて適切な物を選んだ方が良いです。

https://hairmakesoichiro.com/kerastase-reflection/

上記の記事はカラーリングをした髪の毛に潤いと艶を与えて色持ちを良くする事に特化したヘアケア用品について詳しく書いた記事ですが、

もしあなたが【どこの美容院でヘアカラーをしてもらっても、なんか毎回色持ちが良くない】と考えられていたとします。

それはもちろん美容院で使用しているカラー剤の種類だったり担当の美容師の染め方によっても差が出てしまうものですが

その一方で【あなたが普段使用しているホームケアの質にも問題がある】という可能性も十分にあり得ます。

もし良かったら一度目を通してみてください。あなたにとってきっと参考になる情報があるはずです。

今回のお話はここまでです!またお会いしましょう!

それでは⭐︎