
【美容院でヘアカラーをしてもらってもすぐに色抜けしてしまう】
このような悩みを持っている方は非常に多いです。
その理由として
その美容院で扱っているヘアカラー剤の質や美容師のカラーリング技術などに問題があるのかもしれませんが
しかし
あなたのホームケアの仕方が良くないという可能性も十分にあり得ます。
ホームケアの仕方というのはつまり、それ相応のシャンプーやトリートメント、ヘアオイルを使用しているかどうかという事なのですが
ちゃんとカラーヘアに特化したヘアケア用品を日頃から使用していますか?
もしもあなたが
【近所のドラックストアで安い物を適当に探して使っている】
というような感じでしたら、それは問題があります。
美容院でどんなに綺麗にカラーをしてもらったところで、色持ちをキープする事はできません。
日頃お家で使っているシャンプーやトリートメントの質は美容院でカラーした後の髪の毛の色持ちに大きく影響します。
今日はそのホームケア用品の重要性について美容師歴11年の私が詳しく解説していきたいと思います。
目次
そもそもなぜ髪の毛は褪色してしまうのか?

まずは順を追って、髪の毛が褪色してしまう原因から詳しく解説していきます。
褪色というのはつまりカラーリングした髪の毛が色抜けしてしまう現象の事ですが
これは毛髪表面にあるキューティクルという鱗状の組織が外的なダメージを受け剥離し、そこから色素成分が抜け出てしまう事から発生するのです。
その原因とは大体が物理的要因と化学的要因の2つに分けられます。
物理的要因

私達人間の髪の毛は日常生活で知らず知らずのうちに外的な刺激を受けてしまっています。
例えば一番影響の大きいものだと
【お風呂上りに使用するドライヤー】や【毎朝のスタイリング時に使用するヘアアイロン】など熱のダメージによる刺激。
【絡まった髪の毛をとかすための過度なブラッシング】や【洗浄力が非常に強いシャンプー剤を使用してゴシゴシ洗う】などの摩擦による刺激。
などというように、日々の暮らしには欠かせない動作の一部が
実は髪の毛にダメージを与えてキューティクルを剥離させ褪色を促してしまっているのです。
そしてもう一つが
化学的要因

美容院ではカラーリング以外にも縮毛矯正やパーマなど薬品を使う施術はたくさんあります。
これらは大体はアルカリ性の薬剤を使用するものが一般的ですが
人間の髪の毛は弱酸性のアミノ酸で作られています。
そこに
アルカリ性の薬剤を浸すと髪の毛はどうなるかと言うと
髪の毛は膨潤し、普段はうろこ状になって閉まっているキューティクルはパカッと開いてしまうのです。
これは美容業界では【アルカリ膨潤】と言ってパーマや縮毛矯正の施術時には欠かせないのですが
このキュイティクルが膨潤して開いてしまっている状態というのは
髪の毛が健康的な状態である弱酸性からアルカリ性に傾いてしまっている状態なので、どうしても傷んでしまうのです。
当然、そこから髪の毛の色素が目に見えない程の細かい粒子として流出してしまうので褪色が進行します。
ちなみに趣味や仕事で
水泳をする機会が多い人もプールの消毒に使用される塩素のpHは少なからずアルカリ性なので褪色しやすい傾向にあります。
パーマ液などに比べるともちろん人体に害が無い程度ではあるが、それでもヘアカラーの色持ちには悪影響になってしまうでしょう。
というように
これまで物理的要因と化学的要因で髪の毛が褪色してしまうという事を解説しましたが
いずれも日々の生活の中で欠かせないところに生じている事なので正直言って仕方ないです。
しかし
【では髪の毛がこれらの外的な刺激を受けた時に、どうやってそのダメージを受けた分をカバーすればいいの?】と言いますと
日頃から使うシャンプーやトリートメント、ヘアオイルを褪色防止効果のある物に切り替える事で補う事ができるのです。
では、それらは一体どうゆう物を選ベばいいのか?という事についてさらに説明していきましょう。
一体どのような効果のある物を選べば良いのか?
これまで髪の毛が褪色してしまう主な原因というのは解説しましたが
【ヘアカラーの色持ちを良くするために一体どのようなホームケア用品を選んだらいいのかが正直言ってよくわからない。】
こう思う方も多いでしょう。
そこで
以下の3つのような効果に優れているものを基準に選ぶと良いと思います。
毛髪補修成分が豊富に含まれている

これは要するに
髪の毛の指通りや手触りを良くする成分がどれだけ豊富に含まれているかという事なのですが
例えばシャンプー剤なら洗浄成分に洗い上がりがマイルドになるような界面活性剤を使用しているかどうか
トリートメントならセラミドやコレステロールといった毛髪内部の修復効果があるようなものを使用している物なのかどうかとか
とにかくダメージを受けた毛髪を回復させる事を全面的に推しているような物を選んで購入した方が良いです。
髪の毛がどれだけ健やかな状態を保てているかは、ヘアカラーの色持ちに大きく影響を及ぼします。
そのためにはシャンプーにもトリートメントにも毛髪補修成分が豊富に含まれている事は必須なのです。
選び方は店頭で見るならポップやパッケージに記載されている説明分を読んだり、行きつけの美容院で美容師さんに聞いたりと自分の目で確かめてみるのが良いと思いますが
それも正直言って良くわからないという方に私から一つ紹介させて頂くと
私は美容師を長年続けてきてケラスターゼ製品のシャンプーが一番洗い上がりの手触りが良くて好きなのですが、その中でもクロノロジストというシリーズは特に良いです。(正規品なのでちょっと高いのですが💦)
何が良いのかって、とにかくシャンプーが終わった時点でトリートメントをつけていないのにもう指通りが良いんですよね。だから髪の毛が傷んでいる人をシャンプーするのがめっちゃ楽。あと匂いがクロエの香水みたいで施術後も髪の毛がほのかに香るのです。
という事で、毛髪補修成分が豊富に含まれている事が大事なのですよ〜という話だったのですが
次に必要なのは
保湿効果が高い

しっとりまとまるような物を選んであげた方が良いですね!
髪の毛は潤いと艶を保つために
ある程度の水分がキープされている必要があります。
なぜなら
乾燥してパサパサしてきてしまうと
それが原因となってキューティクルが開いてしまい、色素が流出する恐れがあります。
なので、保湿成分はできるだけ多く含まれているようなものが望ましいのですが
【しっとりではなく、サラサラした仕上がりになるシャンプーやトリートメントではダメなのか?】という疑問があったとしたら、別にそうゆうわけではないのでご安心ください!
ただ、どちらかというと【毛髪科学の理論的にしっとりさせるタイプの物の方がより良いよね!】というだけですので。サラサラするタイプのヘアケア用品にもちゃんとそれなりの効果がある物でしたら問題はありません。
しかし
ここでよくありがちなんですが
よくシャンプーを選ぶ際に【ノンシリコンが髪にとって優しい物】という認識を持っている方が非常に多いです。
しかし
今回保湿成分を重視するにあたって、ノンシリコンや100%天然由来のオーガニック系のヘアケア用品はオススメしません。
そもそもシリコンがシャンプーやトリートメントに配合されている目的は
洗い上がりに髪の毛が軋んだり静電気を起こしてバサバサさせないようにするためなのですが
逆にこれが入っていないという事は
洗髪後に髪の毛は軋んで傷むしキューティクルは全くコーティングされていないのでバサバサするし、カラーの褪色を進行させる大きな要因となりかねないんですよね。
だから、もしも【ノンシリコンが人体にも髪にも優しい】というイメージを持っていてなおかつカラーした髪の毛の色持ちを良くさせたいと考えているのであれば
是非ともそのカラーリングしたばかりの綺麗な色味をキープさせるために
シリコン入りの良質なヘアケア用品を使用してみましょう。
ケラスターゼのレジスタンスシリーズもしっとりとした質感を出すにはかなり効果的です。(サラサラした質感が好きな方には不向きですが)
実際私が美容院でお客様に使用してみて分かったのですが、切れ毛がくっついてしまうくらいに髪の毛がまとまります💦
そして
ここまで毛髪補修力があって保湿効果の高いトリートメントを選ぶ必要性があるという話をしてきましたが
実は
カラーリングした髪の毛が徐々に褪色してきてしまうのは前述した物理的要因と化学的要因の他にもう一つ原因があって
それは空気中の自然酸化も関係しているのです。
最後にそこについても解説していきましょう。
抗酸化作用がある

私達人間は地球上にいる限り常に酸素という空気中の物質の下に身を置いているわけですが
髪の毛も常にこの酸素の影響を受けていて、これが原因となりヘアカラーした髪の毛は地球上にいる限り少しずつ自然に色褪せていきます。
カラーした髪の毛はその後一切触れずに全く刺激を与えないで放置していたとしても勝手に褪色していきます。
実際、私はカラーリングした人毛の毛束を一切触れずに放置してその後の色味に変化があるのかを観察していたこともありますが、やはりある程度の月日が経過すると徐々に褪色していく事がわかりました。
それが、いわゆる空気酸化という現象です。
これは一見対策しようの無い事に思われがちですが
実は空気酸化もシャンプーやトリートメントにビタミンEなどの抗酸化作用のある成分が配合されている物を使用し続ける事で、ある程度色持ちを長引かせる事が可能です。
しかし、この抗酸化作用のあるビタミンEが豊富に含まれたヘアケア用品というのは実に数が少ないのですが
私の知る限りケラスターゼシリーズはやはり色々な髪質の方に対応できるようにラインナップがかなり豊富にあるので、当然カラーヘアに特化したシリーズもありました。
これはカラーをしても毎回色がすぐに抜けてしまうという方に朗報です。
リフレクションシリーズのシャンプーやトリートメントで毎日髪の毛をケアしていると
カラーの褪色が2週間遅くなります。
まとめ
髪の毛はなぜ褪色してしまうのか?
日常生活の中で常に物理的ダメージや化学的ダメージなどの外的刺激を受け続けていて、なおかつヘアカラーした髪の毛は空気中の酸素の力によって酸化し、それが褪色の原因となる。
褪色を防止するためにはどうするべきなのか?
毛髪補修成分や保湿成分、さらに抗酸化作用のある成分を豊富に含んだヘアケア用品を日頃から使用し、髪の毛を健やかに保つ事が必須となる。
いかがでしたか?
今回お話ししたようにヘアカラーの色持ちの良さを美容師のカラーリングの技術だけに頼っていてはいけません。
あなたが日頃からホームケアをどれだけしっかり行なっているのかが非常に重要になってくるのです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
またお会いしましょう!それでは☆